三日目
翌日は又タクシーをチャーターして蓬莱閣と言うところに行きました。煙台から70キロ、タクシー代一日300元です。蓬莱閣は、道教のお寺の聖地とかで、海岸に添って道教系の建物がありました。またここは渤海と黄海の境目だといいました。ここに行く前に八仙閣という所がありました。八人の仙人がここに集まって遊んだとか言う所で、伝説を元にして、海に突き出た大きい大きい観光施設がありました。
昼は又運転手お奨めの店で、海鮮料理を食べました。何故かここのは安いでした。海鮮料理の注文は易しいようで難しいです。材料は指差して指定するだけであるから簡単であるが、調理方法を聞かれるからです。生で食べるかと言うことは刺身の事でしょう。帆立貝の料理方は、ニンニクをたっぷり入れて、それからムニャムニャしてとか言ってみたら、ちゃんと希望の物が出てきて美味しかったです。ムニャムニャのところは、煮るのだか、炒めるのだか分らなかったからです。料理方法を指定するのは結構難しいです。
市内に戻って、煙台名産のぶどう酒博物館を見ます。煙台は果物の産地です。そう言えば前の晩にサクランボを買って食べました。
煙台の古い西洋建築が残る、路地の突き当たりのようなところでしたが、まさに古びた西洋建築の一階がうらぶれた食堂になりました。その前の道端に、ままごとで使うような小さいイスとテーブルを出してもらい、そこで羊肉串を食べました。ほかの人もそういうスタイルで食べていたからです。ついでに別の串も注文しました。牛の脊髄と言ったように聞こえたが、これも柔らかくて美味しかったです。何だかポルトガルかスペインのうらぶれた港町で焼き鳥を食べているようです。ポルトガルにもスペインにもの行ったことはないですが、煙台は確かに港町でした。
海鮮料理ばかりよりは、たまにはこう言う所で食べるのもいいです。当然ビールも飲みました。青島ビールや煙台ビールなどを飲みました。
大連に着いてからロシア街を見に行きます。そこにある西洋風の店で何か西洋風のものを食べたような気がします。それから暗くなりかけた頃、中央広場に行って、広場を囲むように建っている古い西洋風建築を見ました。
四日目
この日は、旅順に行くことになっていて、車が迎えにきてくれことになりました。安いツアーに参加するにしては、我々二人の為だけに、車で迎えに来てくれるのもサービスが良過ぎるなと思いました。実は前日も、船から下りた後に、車でホテルまで送り届けてくれたのです。その時もサービスがいいなあと思いましたが、出発のとき運転手に確かめたところ、ツアー参加するのではなくて、自動車のチャーターで、旅順に行くということになっていることが分かりました。値段を確認してみるとツアー参加に参加するより高いわけで、500元ということです。
旅順は、東鶏冠山を見て、203高地に行き、日露戦争陳列館を見て、旅順港を遠望し、水師営会見所を見ました。運転手にもう一度回って貰って、車の中から写真を撮っておけばよかったのにと思いました。203高地はなだらかな小山ですが、確かに旅順港が見渡せました。
東鶏冠山や203高地は勿論、旅順軍港のあたりも、観光客で一杯でした。
お昼は、運転手の案内で、普通の料理屋に入り、今回は普通の中国料理を食べました。大連市街のほうに戻り、海岸をドライブしました。奇麗な海岸の岩場でなどで、結婚のアルバム用の撮影があちこちで行われていたことです。これは青島でも見ましたが、結婚式とは別の日に一日掛りで、専門のカメラマンと美容師を伴って、ウエデングドレスやタキシードを着て、景色のいいところへ行って写真を撮るのです。ドラマチックと言うのかロンチックと言うのか、色々なポーズも付けてくれる人も控えました。例えばウエデングドレスのベールが海風になびく様子とか、男女が見詰め合って目から火花が散っている場面とかです。
その後日本人が多く住んでいたと言う日本街に行って、写真を撮りました。しかしどの建物に日本人が住んでいたかは定かではないです。夜は出直して、中央広場の近くで、イタリヤ料理屋らしい所でピザを食べました。
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