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安徽省の古民居の旅ー2
   2006-07-31 10:52:17    cri

 ○開放的な部屋  

 宏村と西遞は世界文化遺産に指定されているのですが、外国人に対して未開放地区なのです。この辺りの古民居の居間は前面に全く壁が無く、外気と触れ合ったままの状態で生活している事は、既に書きましたが、上海人もまた冬でも窓を開けたままにしたがると、聞いたことがあります。双方とも外気を遮断する事に恐怖感があるのではないでしょうか。上海とか安徽省とか江西省(ここ出身の女性から、夜寝るときでも、窓を開けておかないと、眠れないと聞いたことがある)には、空気の流通に対して何か共通する考え方があるのではないでしょうか。寒いときでも、外気の流通の方を優先させる生活は、世界でもそう無いのではないかと思いました。  

 前に壁も無い居間に住んでいるのですが、家自体には窓が殆んど無く、壁に囲まれていて、入り口もその豪華な家にしては小さいです。開放的な空気は上から取り入れるのです。このような構造だと、外からはなかなか家の中が覗いしれないのでありますが、実はその入り口が開けっ放しになっていて、誰でも自由に入れるようになっています。さらにその奥の居間にも何の抵抗も無く進む事ができます。だから外気だけではなくて、人にも開放された空間と言うのですが、この辺りの古民居の居間のようです。私には日本家屋も結構開放的な家屋に思えますを開けて座敷から直接庭に出て行ける形式は、中国の家ではあまり見ないです。入り口以外でも大きく戸を開けて庭に出られると言う形式は、日本の建て方の良いところだと思う。しかし中から外に出るには開放的でありますが、外から中へは、誰でも入って来て良いというものではないです。日本家屋は上がると言う動作が必要であるが、中国の家屋は上がると言う動作が無いし、まして壁も無いとなると、何の抵抗も無く他人の部屋に出入りできるのかなぁ~なんて考えました。  

 しかしこの構造では寒いと思います。この辺りは亜熱帯に属するが、昼間でも0度くらいの時があるようです。私が行った時がそうでした。それでこの辺りの暖房器具であるが、この辺り特有の暖房器具がありました。一つは風呂桶のような大きな容器の底に炭を入れておき、そこに足を入れて暖める道具です。この風呂桶にはカバーもあって保温にができるようになっています。もう一つは小さい桶の底に炭を入れて手だけを温めるもので、携帯用です。携帯手あぶり桶と言ったらいいかもしれないです。 

 しかしこんな程度の暖房では、寒がりの私にはとても生活できないと思いました。私が生まれた古い日本家屋も、以前は相当寒かったが、それでも障子を閉めれば、一応は外気を遮断する事は出来ました。しかしここは障子一枚も無いです!この旅行の時は気温が下がって、旅行用の衣服の選択に失敗して、見学する間も寒いでした。

 ○人の家を覗けることの楽しみ  

 旅行に行ったとき、人の部屋を覗いてみたと思わないでしょうか。特にそれが外国の場合は、どんな所に住んでいるのかなんて覗いてみたくなります。この辺りの古民居の観光では、ガイドの案内によって昔から続く生活の様子が覗けます。お客が私一人だった所では、ガイドの親戚の家にも入れてもらえてご馳走になったので、お礼に一家の写真を撮って送ってあげることにしました。  

 観光が有料化されていない許村では、明日結婚式があると言うお宅を覗く事が出来ました。大勢の人が結婚式の準備をするでもなく、集まっていました。ところで私が生活を覗きたいといっても、観光客のずうずうしさで、ずかずかと他人の家に入っていった訳ではないです。運転手が行こう、大丈夫だと言うので入ったのです。幾らなんでも赤の他人がいきなり入れば問題だろうと思います。しかし入られる方も、入って行く運転手の方も、あんまりこだわりが無いです。  

 そんなことで、古民居の生活は覗けたが、一般の新しい民家ではどうなっているんだろうと、そっちもチョッと覗いて見たい気になりました。そうしたら四日間運転を頼んだ運転手が、家に寄ってお茶でも飲まないかと言うので、寄ることになりました。やはり一般の新しい民家でも、居間は庭に向かって、見事に開け放たれていました。  

 この居間には広いドアがあるのであるが、ドアは開けっ放しでありました。その寒い部屋で、テレビを見ながらお茶と"おこし"のようなお菓子をご馳走になりました。居間に通されるまでのドアも全て開いていたし、ベットルームも見せてくれたが、ベットルームまでの二つのドアも開け放されていました。かなり大きな一戸建ての家であるが、日本の家屋と比べれば家具は殆ど無いに等しかったです。  

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