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12月12日 金曜日

2014-12-12 21:36:45     cri    


 一時間目は、江西省の滕王閣とブ源の有名な観光地の篁嶺をご紹介します。

 中国国際放送局の専門家の林茉以子さんが、江西省政府と人民網(人民ネットという会社)が主催した「海外メディアの見る江西省」という大型取材活動に参加しました。江西省が、観光業開発をさらに進めたい。より強化したいという戦略を昨年10月に出し、それにともなって開催されたものです。

 中国の主要メディアの中国中央電視台(CCTV)、人民網やチャイナデイリー、そして、アメリカ、フランス、スペイン、ルワンダ、カメルーン、エジプト等各国メディアの記者、合わせて約30人からなる国際色豊かな取材団が江西省を旅しました。

 日程は11月14日から20日の1週間で、主要な景勝地として、江南地域の三大楼閣の滕王閣にはじまり、「中国で最も美しい村」と呼ばれる婺源県(ぶげんけん)、田園風景の広がる篁嶺の棚田、世界遺産の三清山と廬山、陶磁器の故郷で知られる景徳鎮などに行ってきました。

 この1週間は景色の良いところにたくさん訪れ、また毎日天気も空気も良かったので、とてもリフレッシュできました。北京に限らず、世界の大都市に住む人々にもぜひ来てもらいたい場所だと皆で話していました。

 滕王閣は6階建てで、それぞれの階にはまるで博物館のようにいろんな展示物がびっしりと敷き詰められていました。多くの文人がこの楼閣で詩を詠んだということで、楼閣の中のそれぞれの柱には異なる詩が刻まれていました。これだけ多くの詩が詠まれたのかと興味深かったです。

 私は、滕王閣に関する詩で一番有名とされる「落霞(らっか)は独り飛ぶ鴨とともにかけ、秋の水は青くはるかな天空につづく」という王勃(おうぼつ)の詩で表現されている景色が目当てだったのですが、滕王閣の6階からはカン江という川、そしてカン江にかかる八一大橋の景色を見渡すことができて、その広大さを味わうことができました。

 ブ源までは南昌からバスで4時間ほどかかったので、正直少し遠いなとは思いました。印象的だったのはブ源県の街並みで、「中国で最も美しい村」というイメージでおりましたのでブ源県全体が村のようで田園風景が広がっていると勝手に思い込んでいたのですが、ブ源県に入って最初に目に映ったのは車の通る大通りと、その両脇にずらっと並ぶ大型ホテルでした。観光開発が非常に進んでいるなと感じました。

 ブ源の篁嶺に関しては、白壁に瓦屋根の家々が並び、屋根の上には黄色い菊の花、真っ赤な唐辛子やオレンジ色のカボチャが干してあって、その鮮やかさは今でも思い出すことができます。村の入り口につながる棚田は、春に咲く菜の花で有名ですが、秋でも、穏やかな田園風景を楽しむことができました。篁嶺では、鬼払いの仮面劇が演じられていて、ほかにも竹細工の製作を見学したり、餃子や伝統の米菓子を作っているその場で試食したりできました。これらを全て村人たちが行っていました。日本人観光客はまだまだ少ないそうですが、村の案内板には日本語も用いられていて、また多くの場所には花束に見立てたゴミ箱が置いてあり、村にしては観光客によく配慮しているなと感じました。   

 二時間目:林さんと一緒に江西省を旅しましょう。

 江西省の世界遺産である三清山に上りました。30分近くロープウェーに乗り、海抜約1800メートルの高さまで上りました。

 実は私は高さが少し苦手なので、こんなに長くロープウェーに乗り、また細い道を歩いていて、少しゾクゾクしました。雲の上を歩いているかのような気分を味わえたそうです。山の上では探索する道がきちんと整備されていて、とても安全でした。以前同じく世界遺産の泰山に登ったことがありますが、ここでも階段が整備されていて、中国の山は子供でも登れるように登山の道を歩きやすくしていると感じました。三清山を一緒に歩いたスイス人の記者さんは、「これは登山じゃなくて、山の中を歩くトレッキングだ」と言っていましたが。確かに、階段も比較的少なく、坂のない道を歩く時間の方が長かったです。ただ、既に1800メートルの高さにいましたので、景色は素晴らしいものでした。

 景徳鎮では、生活芸術博物館と呼ばれる真如堂(しんにょどう)という場所に行ってきました。景徳鎮には、無数の小さな工房が街全体にちらばっている印象を受けましたが、ここは少し特殊でした。というのも、陶磁器を作り、その製作過程を見せるだけではなくて、中国の伝統文化の精神を陶磁器という目に見える形で表すことを目的としていて、それを空間として作り上げている場所だったからです。具体的には、仏像が入り口を入ったところに並んでいたり、部屋ではお香がたかれていて、漢方薬を入れる薬箪笥などのアンティーク家具があったり、茶室で白茶をふるまってもらったりと、工房で作っている仏像、香炉や茶器が中国式の伝統空間を作り上げていました。その雰囲気は、日本の茶道における和室のように、どこか完成された一体感のようなものを感じました。掛け軸、お茶、花、花器が一貫した空間を作り上げるのと、似たものを感じました。

 江西省の星子県には、東林大仏があり、世界遺産の廬山があり、温泉があり、盛りだくさんの自然豊かな場所で、かつ省都の南昌から車で2時間程度着けるというのも魅力だと思います。

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