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11月7日 金曜日

2014-11-07 16:45:48     cri    

世界遺産めぐり、河南省登封市「天地之中」①


嵩岳寺塔 

 一時間目は、世界遺産に登録された河南省登封市の「天地之中」古代建築群をご紹介します。  

 中国の伝統的な宇宙観では、中国は天地の中央に位置する国で、天地の中心は中原にあるというものでした。したがって、中原には早くから王朝の都が立てられ、文化の粋が集まる中心でした。  

 河南省登封市の嵩山にある「天地之中」古代建築群は、漢、魏、唐、宋、元、明、清の時代を経た2000年に渡る歴史建築を含みます。周公測影台、登封観星台、嵩岳寺塔、太室闕、中岳廟、少室闕、啓母闕、嵩陽書院、会善寺、少林寺建築群の常住院、塔林、初祖庵など、8ヵ所、合わせて11の優秀な歴史建築のことです。中国で最も多くの王朝に跨り、建築種類が最多、最も豊かな文化を内包する古代建築群の1つで、古代中国人の独特な宇宙観と審美観を映し出しています。

 凡そ3000年前、中国人の宇宙観は「天円地方(天は円く、地は正方形)」という認識でした。当時、周王朝の統治者である周公は周の国の都を辺鄙なところから物産が豊かで文化が発達したところに移すため、占星術を利用して、古陽城(現在の河南省登封市告成鎮)に、後世の人々に「周公測影台」と呼ばれた「土圭」を建てました。この土圭で太陽の影の長さを観測し、ここを地の中心と定めることによって、ここ中原一帯が天下の中心であるという世論を作り、やがて都を中原の洛陽に遷都しました。県誌の記載によれば、周公は東都洛陽を造営するときに、まず土の深さを測り、日の長さを計り、地の中心を求め、四季を調べました。つまり土圭で日影の長さを測り、地中を測量し、四季の季節変化を検証したのです。

 周公は土圭を使った測量で、ここが天地の中心であることを説明しただけではありません。同時に四季の変化を検証して記録しました。彼は棒の影が最も長い日を冬至と定めました。この日の正午、太陽は南回帰線を垂直に直射し、北半球の昼間が最も短くなります。また、棒の影が最も短い日を夏至と定めました。この日の正午に太陽は北回帰線を垂直に直射し、北半球では昼間が最も長くなります。一年の間で昼間の棒の影が最も長い日から、次の年の昼間の棒の影が最も長い日までを一つの周期とし、一つの「回帰年」と定めました。つまり地球が太陽を一周したことになります。さらに、1年の間で昼間の棒の影の長さが同じで、昼夜が等しい日にちをそれぞれ「春分」と「秋分」と定めました。これが後の人々に受け継がれ、人の生産生活に役立つ24節気へとつながっていきます。


登封観星台

 周公測影台の後ろにある観星台は、元代の初期から建築が始まり、1276年に竣工しました。これは中国に現存する最古の天文台です。元の世祖フビライは中国全土を統一した後、農業・牧畜業の生産を盛んにするために、著名な科学者郭守敬らを任用し、暦の改革に乗り出しました。郭守敬にまず新しい天文機器を開発させ、その後、空前の規模で天文大地の測量を組織し、全国27の地方に天文台と観測点を設立しました。当時観測を主導したのが登封観星台です。数年の観測を通して推算した結果、1281年に当時世界で最も進んだ暦である「授時暦」を完成しました。近代の科学技術で推算した回帰年期と比べても「授時暦」はその差がわずか26秒しかありません。

 中原地域が政治の中心として確立されるとともに、その近くの嵩山も聖山の地位を持つようになり、五岳(中国の五大聖山)の1つに数えられ、中岳と称されます。また、歴代の皇帝の支持により、ここは仏教、道教、儒教が共生する聖地となったのです。

 114年~125年、陽城県令の呂常と穎川太守の朱寵はそれぞれ太室闕と少室闕、啓母闕の建設を主導しました。この三廟は中国に現存するもっとも古い古代礼制建築の実物です。仏教が中国に伝えられた最初の数百年の間、禅宗の開祖とされる達磨祖師の中国での布教逸話と禅宗の普及にともなって、嵩山は仏教の聖地となりました。北魏が都を洛陽に移した後、嵩山に少林寺、会善寺、嵩岳寺、嵩陽寺という4つの重要な寺を建てました。北魏孝明帝の時代(520~525年)、仏教の開祖釈迦牟尼を記念して嵩岳寺塔を建立しました。この塔は嵩山地区に建造された最初の塔で、また中国の歴史上最初のレンガ造りの塔で、最古の塔でもあります。

 嵩山南麓に位置する嵩陽書院は、北魏孝文帝の時代 484年に建造されました。宋代理学の「洛学」を創始した程顥・程頤の兄弟もここで講義したことがあります。その後、嵩陽書院は宋代理学の発祥地の1つとなりました。書院は改修改築を重ね、規模が大きくなり、配置も次第に整えられました。河南省の睢陽書院、湖南省の岳麓書院、江西の白麓洞書院と並んで中国四大書院と称されます。  

 皆さん、お時間があったら、是非、河南省登封市「天地之中」を訪れてみませんか。

登封市の有名な観光地とグルメ

 二時間目は、河南省登封市の有名な観光地、少林寺をご紹介します。さらに、登封市の有名な料理、燜子と有名な麺類、炒めた刀削麺をご紹介します。ぜひお聞きください。

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