一時間目　担当：王穎穎　　大野清司

　★各地の話題：中国2013年9月自動車販売台数19.7％増加

　中国自動車工業協会は11日、9月の同国新車販売台数が前年同月比19．7％増の193万5800台になったと発表しました。過去最高だった今年3月の約203万台に迫る勢いで、景気が持ち直しつつあることが改めて示されましたが、そのうち乗用車が21．1％増の159万3500台を占めました。

　気になる日系自動車ですが、トヨタ、日産、ホンダ、マツダなどの9月の販売台数は前年同期比で大幅増となりました。

　★北京地下鉄駅、微信で買物が可能に

　北京の地下鉄10号線公主墳駅構内で9日、携帯電話の微信（ウィーチャット）を使い自動販売機で商品を買っている姿を見ました。近く、北京の乗降客の多い地下鉄各駅に300台の自動販売機が新たに設置されることになっています。この自動販売機では、微信のモバイル決済機能を使って商品を購入できます。携帯電話の機能と中国自動販売機事情についてお話します。

　★キーワードチャイナ：上海自由貿易区スタート半月

　○9月29日、中国の新たな改革の試験場として注目を集めている上海自由貿易試験区が正式に発足しました。試験区の各業務を全面的かつ効果的に推し進めるため、中国国務院は27日、「中国（上海）自由貿易試験区全体プラン」を発表しましたが、同プランには、試験区建設をめぐる主な任務や措置が明確に記されています。

　○発足3日で入居意向が900社を超える

　○自貿区3～5年で各地に

　二時間目【CRIインタビュー】（いき一郎さんの秋の古代史教室～3）　　聞き手：王小燕

　これまで2週続けてお送りしてきた【いき一郎さんの秋の古代史教室】。今週が最終回です。

　これまでの教室では、テレビ局でジャーナリストのお仕事をしていた、いきさんが何故、古代史研究を始めたか、「徐福東渡」を通してみる古代日本列島と中国大陸や朝鮮半島との人的、文化的つながり、または日本各地に見える巨大な古墳に含まれた謎、邪馬台国の所在地などなど、盛りだくさんのヒントをめぐってお話を伺ってきました。

　今週のインタビューは前半では、日本の別称にもなっている「扶桑国」をめぐる論争を取り上げます。中国の歴史書『梁書』（629年）に掲載されていた僧慧深の証言が虚偽だったという説もありますが、これに対して、1970年代末からコツコツと扶桑国に関する研究を続けてきた、いきさんの見方は？

　後半は、話を古代から今の両国関係にぐっと引き寄せてみました。「仲良くして、切磋琢磨し互いに向上していく」ことに両国関係の理想像を描くいきさん。古代史研究を通して見えた中日関係のいまと今後は？

　ぜひお聞きください。（Yan）

　壱岐一郎（いき・いちろう）さん

　1931年東京都生まれ。東北大学法学部卒業後、九州朝日放送で30年勤務。その後、北京放送勤務を経て東海大学、沖縄大学で教べんをとる。日本記者クラブ会員。

　主な著書

　『北京放送３６５日』河合出版（1991）

　『国が共犯！日中米４大事件＋３・１１』かもがわ出版、

　『中国正史の古代日本記録』（葦書房）

　『新説　日中古代交流を探る』（葦書房）

　『扶桑国は関西にあった』（葦書房）（1995）

　『徐福集団渡来と古代日本』（三一書房）（1996）

　『藤原不比等』（三一書房）（1997）

　『継体天皇を疑う』かもがわ出版

　『映像文化論・沖縄発』（2000）

　『ゼロからの古代史事典』主編（ミネルヴァ書房）（2012）

　映像制作ードラマ３本、ドキュメンタリー５本、ＮＨＫ・ＢＳテレビ生紀行１本、ほか。　

　三時間目　ライフマガジン（9月のネット流行語発表　面白い言葉満載）

　担当：王穎穎、大野清司

　中国語版ウィキペディアのサイト「互動百科」はこのほど、9月のネット流行語トップ10を発表した。同サイトはネットユーザーの投票や専門家の選択さらに毎月のすべてのサイトの検索数などを総合的に考慮し、人気ワードを発表している。

　「転送500回」、「土豪」、「不動産で高齢者を養う」、「五仁月餅」、「オトコ女子」、「生まれて一口目のミルク」、「中国式休暇」などの言葉が人気となりました。そこから透けて見える中国社会の動きは？（王穎穎）