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一時間目 担当:王小燕、王穎穎、大野清司
暑さ寒さも彼岸まで。23日に秋分を迎えてから、北京の気温はぐっと下がり、昼の時間もめっきり短くなりました。
さて、中秋節3連休明けの今週の番組は、前半では中秋節の連休にちなんで、「お月見保険」をめぐる賛否両論、銭塘江の潮津波の中継、各地で開かれた秋の不動産販売会の様子などをご紹介します。
後半は青海省取材のシリーズ報告です。今週は西寧市にある青海省チベット病院での見聞をご紹介します。
チベット医学は2000年余りの歴史があり、高原の寒冷地方で生活するチベット族が長い間、病気と戦ってきた知恵が凝縮されている医学です。中国では「チベット医学」専門の総合病院はチベット自治区、四川省、青海省、内蒙古自治区、新疆ウィグル自治区、北京などにあります。中でも1983年にできた青海省チベット病院は診療、製薬、研究開発、古文書の整理、人材育成などを一体に「五味一体」の発展で省内外のみならず、世界から注目を浴びています。
一体、この病院の特徴はどういったところに現れているのでしょうか。詳しくは番組をお聞きください。(王小燕)
二時間目「CRIインタビュー」(沖縄県北京事務所・平良友嗣さん)
担当:王小燕、大野清司
月一回の「日本の自治体職員在中国 加油!」のコーナー。今週は、昨年7月に北京で代表所を設置した沖縄県北京事務所の平良友嗣所長にお話を伺います。
平良さんは2011年12月から北京に滞在。赴任当初、中国語は「ニイハオ!謝謝!再見」しか話せなかったと言います。その後1年7か月経った沖縄県北京事務所の開所式では、なんと流暢な中国語であいさつをする平良さんの姿がありました。若いだけあって、学習スピードの速さには人をびっくりさせるものがあります。
ところが、沖縄県の北京事務所の開所から2か月も経たずに、領土問題をめぐって中日関係が急激に冷え込み、打開策が見えないまま現在に至っています。この間の動きを中日交流の第一線で頑張っている平良さん、そして中国からの観光客の拡大に大きな期待を寄せた沖縄県として、どのように受け止めているのか。
沖縄を訪れた中国人観光客の人数は2010年度は2万4千人、2011年度は4万4千人に上りました。猛烈な増加の勢いを受け、仲井真沖縄県知事は北京事務所の開所式で「2012年度は10万人来訪」を目標に掲げました。しかし、その後、毎週4便あった北京―那覇の直行便が一次運休になり、沖縄を訪れる中国人旅行者も年間5万9千人に止まってしまいました。
数字だけ聞くと、憂慮すべき事態が続いていると受けとめがちですが、平良さんは「私は楽観視している」と落ち着いた話しぶりでした。
一方、今夏以降に新しい動きも色々見えています。この7月、約9ヶ月ぶりに中国国際航空の北京-沖縄直行便が再開し、これまでのところ、8割の搭乗率を維持しているようです。また、夏に立て続けに北京で開かれた「北京国際旅遊博覧会」や「中国北京国際潜水展示会」にも沖縄から業者が出展しました。
さらに、この3月に、沖縄県南城市にある楽器(オーボエなど)メーカー「美ら音工房ヨーゼブ」が北京市内に代理店を開設し、沖縄企業の中国進出の動向も見られました。
両国の関係緩和の兆しがなかなか見えない中、観光業や中国との関係発展に力を入れている沖縄県として内外からどのような準備と取り組みをしているのでしょうか。平良さんのお話をお聞きください。
インタビューの最後に「沖縄県のことを中国人にどう知ってほしいですか」と聞きました。
「そうですね。行けば幸福がつかめると思ってもらえるようなところ」
うなずける回答でした。
(王小燕)
【平良友嗣(たいら ゆうじ)さん】
沖縄県北京事務所所長
宮古島生まれ、36歳
2001年 4月 沖縄県庁土木建築部河川課 入庁(担当:普天間飛行場辺野古移設)
2004年 4月 沖縄県宮古支庁福祉課 配属 (担当:生活保護ケースワーカー)
2006年 4月 沖縄県宮古支庁農林水産整備課 配属(担当:さとうきび土地改良)
2007年 4月 内閣府沖縄政策統括官産業振興担当参事官室 配属(担当:沖縄産業振興)
2009年 4月 沖縄県商工労働部企業立地推進課 配属(担当:フリートレードゾーン)
2011年 4月 沖縄県商工労働部産業政策課 配属(担当:沖縄産業振興政策)
2011年 12月 沖縄県北京事務所 配属
三時間目 「ライフマガジン」(北京暫定住民前年比41万人減)
担当:王穎穎 大野清司
北京市統計局は先日、2012年各区県の主要統計データを公開しました。2012年北京市常住人口(北京市戸籍及び北京市在住6ヶ月以上の暫定住民人口)は2069万人、そのうち北京市戸籍は1297万人。暫定住民人口は前年比41万人減。専門家は北京市の生活コスト高などの要因が暫定住民減少の原因だと見ています。
北京市の常住人口は7年間で500万人増えて、ついに2000万人を超えました。しかし、増え方は緩やかになっています。また、北京市で増え続ける常住人口の半分は発展新区、つまり房山区、通州区、順義区、昌平区、大興区の5つの区に集中しています。逆に、暫定住民が減少している区域は、海淀、朝陽、豊台です。
暫定住民の人口減少について、北京大学の陸傑教授は、「北京市の暫定住民人口減少の原因は政策、環境汚染、生活コスト高などによる」と解説しています。この他、発展新区は生活コストが比較的低く、さらに地下鉄が開通して交通が便利になったことも流動人口が周縁部に分散する要因だと考えられています。(王穎穎)
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