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一時間目 「チャイナエクスプレス」(北京五輪から5周年など)
担当:王小燕、大野清司、王穎穎
北京五輪の開催からまる5年が過ぎました。先日、取材がてら5年ぶりに北京五輪の競技に使われたスタジアムの中に入ってみました。事後利用の最も成功した例と言われる水泳競技場・水立方の中は、大にぎわいでした。
練習用プールが水をモチーフにした遊園地=ウォーターランドに改造され、文字通りのイモ洗い状態でびっくり仰天しました。
一方、水立方のある北京オリンピック公園は広大な敷地に多くのスタジアムが密集しており、利用の仕方もまちまち。あまりうまく活用されていない施設もありますし、本当の意味で、市民にとって馴染みやすく利用しやすい場所になるにはまだ時間がかかるようです。しかし、月日が重なるにつれ、地に足のついた施設に向けて、変貌を遂げつつあることも事実です。
さて、今週の番組のメニューです。
前半のトピックス:
① 北京五輪開会式の花火を演出した蔡国强氏、ブラジルで初の個展
② 北京五輪から5年 北京各地で40回あまりの記念イベント
③ 日本東北被災地の子ども絵画展、水立方で開催中
後半の【キーワードチャイナ】では、北京の公衆トイレ革命にスポットを当てます。
北京市は五輪誘致に成功してから、3年かけて3500か所の公衆トイレを改造したほか、新規に500か所を整備しました。五輪を目指してスタートした公衆トイレ革命ですが、現在もなお続いています。北京市は先日、市街地6区にある汲み取り式公衆トイレ百カ所を水洗に改造すると発表しました。
現在12000カ所あまりある北京の公衆トイレのうち、約1000カ所はまだ水洗式ではありませんが、今後、2年かけて改修工事を続けていくということです。
一方、公衆トイレのにおいを消すための初の消臭会社が先日北京で発足しました。最近、公衆トイレの管理には1平米あたりのハエの数や、臭気判定士という新しい資格の導入など新しい動きが見えました。清潔さのみならず、匂いにまでこだわるようになった北京の公衆トイレ。中国人の暮らしそのものへのこだわりの変化が垣間見えるとも言えます。(Yan)
二時間目 「CRIインタビュー」(在北京フリーライター・三宅玲子さん②)
聞き手:王小燕
今回は先週に続いて、北京在住のノンフィクションライターで、ソーシャルプロジェクト・「Billion Beats」の共同代表である三宅玲子さんにお話を伺います。
今回はフリーライターであり、2人のお子さんの母親でもある三宅さんの目に映った「中国」をめぐって、お話を展開していきます。
北京で両国の人々が交流する企画を進めいている中、今、ぶつかっている課題は?
日本を離れて、北京で暮らすようになってから、お子さんたちの意識に見えてきた変化は?
合わせて、日本の皆さんにおなじみのある歌「赤とんぼ」、「海よ故郷」、そして中国東北地方の子守歌「名月の空 そよ吹く風」を中国の少年合唱団の歌でお届けします。
どうぞお聞きいただければと思います。
【三宅玲子さん】
1967年、熊本県生まれ。新聞社、書籍制作会社を経てフリーに。
2009年から北京在住
2011年3月 ソーシャルプロジェクト・「Billion Beats日本人が見つけた13億分の1の中国人ストーリー」(http://www.billion-beats.com/)というウェブサイトを仲間と立ち上げる。
三時間目 「ライフマガジン」(12年ぶりの同窓会)
担当:王穎穎 大野清司
12年ぶりに大学のクラス会に参加するため南京に戻りました。折からの猛暑で40度の高温にもかかわらず、26名のクラスメートのうち16名が集まり、熱く語り合いました。そんなときも仕事が頭から離れない私、元クラスメートのみんなにアンケートをお願いしたら、快く答えてくれました。結果はちょっと予想外の展開でした。後で電話で答えてもらった人を含めて回答者は18人でした。
1、日本語を使っているかどうか? クラス全員のうち19人(73%)が日本語を使っています。結構高い比率です。
2、仕事の内容(全員)
ビジネス関係の会社に勤めているのが10人(38%)で一番多く、続いて、大学、専門学校の日本語教師5人(19%);IT、通信関連は3人;マスコミ関連2人;公務員1人、弁護士1人でした。海外在住者は4人(3人が日本、1人がアメリカ)。
3、昨年来の中日関係の冷え込みが仕事に影響があるか?
出席者で日本語を使っている12人のうち9人が影響がない。3人が影響があると答えてくれました。意外なことに影響がないという人が圧倒的に多かったです。なぜかと聞くと、政治関係より、むしろ市場の影響の方が大きい。世界の経済情勢がよくないから、日本だけでなく欧米向けの調子もあまりよくない、そして円安の方がもっと影響が大きいということです。
番組の中で、南通職業大学の日本語教師王梅さん、富士通南京大学ソフトウェア技術有限会社で通訳を担当している郭潔麗さん、南京でベビー服の輸出貿易会社で働いている呉新梅さん、蘇州にある江蘇陽光グループのアパレル営業担当の楊軍華さんに話を聞きました。
4、 最後に、今後の中日関係に望むことについては、13人が関係改善を望んでいると答えてくれました。中には、「短期的に関係回復は難しいだろう。去年の釣魚島問題、今年の両国新政権の発足などの関係で、当面回復が困難で、しかしいったいどのような中日関係が必要なのか?お互いに考えて、結果的にはうまくいくと信じている」という光明日報元東京支局支局長の答えがありました。
この場を借りて、アンケートに協力していただいた皆さんに改めて感謝します。今回は南京の皆さんに大変お世話になりました。また12年後、いやそれでは長すぎます!1年ごとに会えたらいいなあと思います。いつか北京で会いましょう。最後に、12年前の卒業式でみんなで歌った「サボテンの花」をお届けします。お楽しみに!(王穎穎)
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