会員登録

大連の未来に期待 四日目

2011-09-18 13:31:53     cri    

 いよいよ大連の取材レポートも4日目、最終日となりました。向かったのは市内の北東に位置する金州新区です。この区は開発が始まってから既に20年以上が経っています。面積1039.8平方キロメートル、人口110万人、2011年4月に大連経済技術開発区と金州区が合併して現在の金州新区が誕生しました。区内は国家農業科技園、金石灘国旅行リゾート区、金州経済開発区を始めとして9つのエリアで構成されています。

 これまでの大連の様々な開発区の取材では、大きな計画と理想は打ち出されたものの、その完成にはまだまだ時間が必要で、現実の姿を見ることができなかったのが残念でした。

 この金州新区は、いち早く大連の開発をリードしてきた区域です。しかし、次々に新たな開発計画が周辺で持ち上がったため、他との区別をはかることも課題になっています。

 金州新区管理委員会主任の徐長元氏は今後について、今まで多くの比率を占めていた日本、韓国からの企業に加え、欧米企業からの投資を増やしていくことを目標としています。また、開発の上で十分に環境面に配慮し安全に行うことを約束しています。

 日本企業と結びつきの深い大連は今後の経済発展でますます、日本との往来が多くなることが予想されます。日本企業のこれまでを熟知し、また今後も協力を続けたいと語る徐主任は「日本の経済が低迷していることで、今後、大連に工場を移転する日本企業も増えるかもしれない。その時は是非、金州新区を選んで欲しい。昔から日本企業とは協力を重ねてきて、成果も出している。きっとうまくいくに違いない」と自信を見せました。

 大連には多くの日本企業が進出し、また多くの日本人が住んでいると聞いたことは有りましたが、実際に訪れてみると予想以上に「日本」がそこに溶け込んでいて大連の一部になっていることに驚かされました。居住環境もなんとなく日本と似ていることも日本人が多い理由かもしれません。

 そんなことを考えているうちに、取材団の車は海と街を一望できる山へと上っていきました。

 見渡す限り、山、山、山。その麓にはビーチ。緑が気持ちいい大自然です。

 ここで驚いたのが、この広大な山岳地帯に、なんとまたも、開発エリアができるというのです。その名も「小窑湾国際商務区」です。金石灘国旅行リゾート区の西側に位置し、全体が山によりかかるような地形で、黄海に囲まれています。東京お台場エリアを彷彿とさせる雰囲気ですが規模ははるかに大きいでしょう。とは言っても、今はまだその片鱗も見ることはできません。

 

 全てが完成するころには、日本人の居住率も上がり、日本村みたいなものが出来上がっていたら面白いですね。

 開発ラッシュの大連は今、最も勢いに乗っている都市と言ってもいいかもしれません。

 かくして、外国人記者団の大連の開発計画を巡る旅は終了しました。その後は山から下りて金石灘のビーチでしばし、リゾート気分を満喫しました。

 ここは海水浴場、遊園地、ゴルフ場が完備されている大型のビーチリゾートです。この日も、海辺のコテージで水着でくつろぐ人や、ビキニ姿の人を見かけました。

 今後は、5つ星ホテル、温泉、音楽ホール、美術館などの建設が予定されています。

 今回始めて大連を訪れて、私は大連が大好きになりました。異国情緒と融合した綺麗な町並みや、海と緑に囲まれた自然環境、美味しい海鮮、日本との深い結びつきなどなど。

 大連では、日本語を話せたり、勉強している中国人がとても多いそうです。日本語の看板や説明書きもよく目にしました。

 もっと、早く大連という都市の魅力を知っていたら、北京ではなくて大連で暮らしていたかもしれない、、、なんて思ってしまいました。大連は本当に素敵な都市です。

 大連大好き!大連に幸あれ!

 (取材・文 丹羽麻衣子 写真 佟同)

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS