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開発に爆進中の大連 三日目

2011-09-16 10:27:05     cri    
 取材3日目です。大連といえば、やはり海ですよね!まだ、その海辺の雰囲気を味わっていなかったのですが今日はまず大連の港に向かいました。黄海に沿うように形成される港町。100年以上の歴史を持つ大連の港は、貿易船が盛んに出入りし、大連の文化や経済に大きく貢献してきました。港は正に大連を支える母とも言えるのです。

 その大連の港は今、大きく変わろうとしています。東港区大連東港商務区(ビジネスパーク)が建設されます。面積約6平方キロメートル、ビジネスエリア、住居、ホテル、広場、国際会議場などを含む大型の複合エリアです。

 元々は、港一帯は工業が中心だったため、一般の人たちが訪れるチャンスはありませんでした。しかし、この商務区の建設で一気に変貌を遂げることになります。区内から伸びる道路はあらゆる場所に通じ、利便性は最高。ダボス会議などの国際会議でも使える会議センターも建設中です。既に、商業エリアの3分の2は国内外の有名企業からの投資が決定しています。

 更に街のインフラ設備、特に電気、水道、通信回線などは全て地下に整備され景観も美しく、システムメンテナンスにも適しています。

 工事はまだ始まったばかり。今はまだ砂利と建設機械と大きな海の風景だけが広がるこのエリアですが、変身がとても楽しみです。

 今後3年をかけて、まず主要道路や会議センターなどの政府機関が造られ、徐々に開発を進めながら10年後に完成を目指します。

 開発の波に乗る大連ですが、もう一つ開発エリアをご紹介します。大連の西部に位置する大連西城国際旅游商務区(リゾートビジネスエリア)です。面積85平方キロメートルの広大な自然で極力生態系を壊さず且つ、合理的、科学的に建設が進められます。敷地の88パーセントは緑で覆われ、自然と発展が調和する複合エリアの誕生です。設計には、国内を始めとして日本、フランス、スイスなどの著名人の協力を得て実現します。

 エリア内は70平方キロメートルの巨大な大連西郊国家森林公園、豊かな水を湛える西山湖公園を含む緑化地帯と、商業、リゾート、行政などが見事に融合します。スローガンに「富庶 美麗 文明的百年西城」(豊かで、美しく、文明的な西城百年)を掲げ、大連の日々の発展を市民が享受するのです。

 開業までに、およそ5年の歳月を費やします。

 これまでの取材で大連の開発の最高の青写真を見ることができました。全てのプロジェクトが完成するころ、一体この都市はどんな風になっているのか、又、人々の暮らしは、表情は?是非、この目で確かめたいです。

 中国の様々な開発が急ピッチで進められる中、しばしば問題として取り上げられるのは

 開発予定地の立ち退きの問題ですが、元の住民はエリア内に新築のマンションを与えられます。これらの地域の人々は農業で暮らしている人がほとんどですが、若い世代は皆、大都市に出稼ぎに行っている状態です。しかし、開発が進み、様々な複合エリアが誕生することで雇用が生まれ失業の心配はなくなるようです。

 北京でも、大量の流動人口が大きな問題となっていますが、地元で就業できることで中国の大都市人口爆発問題も改善できるとなれば、北京で暮らす人間として他人事とは思えません。

 さて、夜は大連テレビの番組「大連の夜」主催のパーティーに参加しました。

 素敵な雰囲気の洋館でガーデンパーティーです。

 シャンパンを飲みながら、伝統的な中国の雰囲気とは少し違った、異国情緒溢れる都市大連の華やかな夜を満喫しました。 (取材・文 丹羽麻衣子 佟同)

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