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銘茶を囲む霧の名山、白壁の民居、一面の菜の花

2011-05-06 16:01:45     cri    


山に囲まれる菜の花畑
©MORI Kiyoshi

 黄山毛峰は、高山茶を代表する銘茶の1つとして、主に海抜1000m以上で栽培されています。世界遺産である黄山山脈は、1年中に雲と霧がたちこめ、茶樹が直接強い日差しを浴びることがないため、茶葉の芳香物質が形成されやすくなっています。


黄山

 黄山に来て山に登らない手はありません。霧の山を眺めていると、山、松の木、茶の樹、そして自分が一体になって、呼吸が一つになったようでした。こんな別世界で茶がこっそり成長しているのですね。黄山は安徽省の南部に位置しますが、茶の主な産地は、このほか、西部にも集中しています。

 私たちが黄山に来たのは、ちょうど菜の花が満開の頃でした。見渡す限り真黄色に染まった場所もあれば、伸びやかな山や村の周囲に、黄色を点々と散りばめた場所もあります。眩しいほどの黄色が春の到来を宣言しているようでした。

 この黄色のほか、もう一つの色にも目が留まりました。白です。現地では、「白壁青瓦」といい、白い壁の上にグレーの瓦をかぶせるといった伝統的な建築様式が特徴です。この昔ながらの色合いを守るため、古い民居だけではなく、白い壁とグレーの瓦で飾られた新しいマンションも沢山見かけました。私たちは、この白い壁の民居を背にして、一面の菜の花を目の前にし、新茶一杯を手に携えて、至福の春のひと時を過ごしました。


見渡す限り真黄色に染まった菜の花畑

 黄山を含む地域は、昔、徽州と呼ばれる地域でした。このため、「白壁青瓦」のこの建築様式は、「徽派建築」、つまり徽州流建築といいます。徽派建築を満喫するには、黄山市の南西に位置する「宏村(ホンツゥン)」を見るといいでしょう。黄山山脈の麓に寄り添ってできた宏村には、明の時代に作られた人工湖があります。山に寄り、水を囲む、山水絵のように美しい村です。宏村はいまから900年前の宋の時代に作られており、2000年に世界文化遺産に指定されました。 (文章:陳博)


山水画のような景色に惹かれて、宏村を写生している大学生 


村の茶売店で新茶を炒っている人

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