今日は｢中国で最も美しい農村｣、ブ源に来ています。

　｢江西省へ行く｣と伝えると、聞いた人は必ず｢ブ源は行くの？あそこはいい所よ｣と言うぐらい有名な場所です。金曜日放送のラジオ番組｢中国の旅｣の中でも、何回か紹介したことがあり、写真を見るたびに｢行ってみたい｣と思っていた場所でした。

　さて、今回はどんな発見があるのでしょうか。

春は菜の花畑で有名なブ源

　しかし、ブ源ははじめから、これほど有名な村ではありませんでした。観光地としての地位を上げたのは、やはり開発に力を入れ、地道な宣伝を行ってきた結果です。｢ブ源｣の｢ブ｣の漢字は、中国人でも読めないほど、珍しい字だったのですが、観光地としての知名度を上げるにつれ、｢ブ源｣という字も当たり前のように読まれるようになったそうです。

この2文字で｢ブゲン｣です。

　今では、｢人生で行くべき50の場所｣の１つに数えられたり、｢４大花の海｣にも数えられています。

　なぜ、これほどまでに知名度を上げたのでしょうか。答えは自らの特色を、徹底して貫いたということです。もともと自然環境には恵まれ、森林カバー率は82.5％にも達するほどです。しかし、現代的な開発を行うのではなく、この自然環境に｢文化｣をプラスしたのです。この地域には｢徽派文化｣と呼ばれる独特の文化が残っています。これらの伝統的文化を守りぬくことを観光資源開発の中心にしました。例えば、建物は昔の姿のままで保存され、そこに住む人々も昔ながらの生活スタイルで暮らしています。

　今日は、実際にこの古い村を訪ね、リポートしたいと思います。