12歳の虞詩曜(グシヨウ)さんは小学校の6年生です。万博会場を訪れた詩曜さん、実は遊びに来たわけではなく、仕事のために来ました。詩曜さんは上海の子ども新聞「小主人報」の記者で、万博の取材を担当しています。この日、詩曜さんは友達と一緒に万博会場を訪れ、英語で、外国からの来場者にインタビューしました。上海万博のベルギー館で取材している詩曜さん、世界各地からの来館者にベルギーの印象を聞いていました。
実は、詩曜さんは「小主人報」の記者として3年の経験をもつベテランです。普段は中国語でインタビューして原稿を書きますが、万博をきっかけに、英語でのインタビューにチャレンジしてみました。万博での取材を順調に行うため、詩曜さんは英語の勉強に力を入れ、質問を英語で何回も練習しました。万博の取材は詩曜さんにとって、得がたい経験です。
これについて、詩曜さんは「新聞社で報道のやり方など、いろいろ習った。実はこれまで、私は一部の有名人や大きなイベントを取材したことがある。しかし昔の取材はほとんど中国語でやった。今回は英語と中国語を両方使うので、ちょっと緊張している。事前にインタビューの内容を決めて、英語で繰り返し練習する。これはなかなかいい経験だと思う」と語りました。
2ヶ月前、詩曜さんの勤める新聞社「小主人報」で、子ども記者を対象にした特訓が行われました。特訓を担当するサム先生はイギリス人で、1年前にロンドンから上海に来ました。「より良い都市・より良い生活」という上海万博のテーマを巡って、サム先生は子ども記者たちと一緒に、多くの取材を企画しました。サム先生は、「今日は最初の会場内での取材だ。出来るだけ英語で取材させたいので、外国人の来館者を主な取材対象にした。子供たちは多くの質問を用意しました。汚染問題、水資源の節約、パビリオンの再利用など、いずれも『より良い都市・より良い生活』という上海万博のテーマに関わっている」と語りました。
「小主人報」、これは中国でとても有名な子ども新聞誌で、20年の歴史があります。この新聞は全て15歳未満の児童と少年が取材、原稿作成、編集、出版、発行を担当し、20年来、多くの報道マンの卵を育成してきました。
今年10歳の談添さんは最近「小主人報」に入ったばっかりです。恥かしがり屋で、進んで人との交流が苦手な談さんは新聞社での特訓を受けて、自信をつけました。談添さんは、「新聞社の特訓を受けてから、多くの万博の知識を得た。取材の練習で人に質問したりして、僕も勇気が出てきた。今日、万博会場での取材がある。僕は来場者に日本館に関する質問をしたい」と語りました。
子どもの記者たちに囲まれた外国人来場者は、中国人の万博への情熱を肌で感じられます。ヨーロッパから来たナシュラスキさんは、「とっても面白かった。万博で子どもたちにインタビューされるなんて、思いもしなかった。子どもたちに取材させることは青少年の成長にとっても、国の発展にとっても良い方法だ。英語で外国人にインタビューするなんて、とっても素晴らしかった」と語りました。
上海万博、後1ヶ月で閉幕しますが、万博会場で愛と交流の物語が毎日生まれることでしょう。(エーリン 09/23 )
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