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「四川大地震から1年」シリーズ番組その6

2009-05-10 20:11:51     cri    

愛を込めた新しい学校を




















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 昨年5月12日に発生した四川大地震、一瞬にして大勢の人が家を失い、子供たちが学ぶ学校も廃墟となりました。あれから1年が経ち、仮設校舎や再建された学校が次々と出来上がり、子供たちの声が再び聞こえるようになりました。 

 地震で大きな被害を受けた北川中学校は、今、綿陽市にあります。実は、地震発生から7日後、生徒たちはある企業の職業訓練所に移され、そこで授業を再開したそうです。北川中学校の李学エン先生によると、昨年の9月から、北京にある首都師範大学の音楽学院からボランティアの皆さんがやってきて、音楽や美術などの芸術を教えることで、生徒たちの心のケアをしています。 「私たちは芸術教育の試みをしています。首都師範大学の皆さんの力を借りて、高校1年生と2年生に音楽と美術を中心としたコースを設けました。趣味や芸術の鑑賞という程度までには留まらず、芸術大学への進学を目指すための科目も設置しています。」

 北川中学校には、地震で体が不自由になった学生は沢山います。このような音楽や美術といった芸術系の授業は、彼らの心の回復に大きく役立っています。

 ボランティアの1人、首都師範大学3年生の張竹君さんは、日本の歌「さくら」をピアノ用にアレンジした曲を練習して、学生に教えようとしています。音楽によって子供たちが再び自信を持ち、明るくなることを期待していると張さんは話しています。

 「実は私と高校生のみんなとは、年齢が僅か3、4歳しか違わないので、すぐに溶け込むことができました。以前、音楽を習うとき、音楽は自分の感情を表す一つの方法に過ぎないと思っていましたが、ボランティアとしてここに来て、音楽が私たちを一つに結びつけたことを実感しました。」

 実際、子供たちの夢は地震によって失われてしまったわけではありません。逆にしっかりしたものになっています。16歳の郭冬梅さんは地震で左足を失いました。彼女は自分の夢をこう話しています。

 「将来医師になりたいです。医師になれば、多くの人を助けることができるからです。医師の助けで人々も元気になれるので、とてもいい職業だと思います。」

 四川省では、大地震で被害を受けた学校は1万3千校もあります。この1年に、仮設の校舎を建てたりするなどの復興作業が順調に進められました。そのため、地震が発生して4ヶ月も経たないうちに、全ての学校が授業を再開し、さらに心のケアを授業に取り入れたということです。また、今年の9月の新学期までに、殆どの学校は改修工事が完了したり、再建された校舎も完成し、通常通りの体制に戻ることになっています。

 そのため、今、あちこちで校舎の工事が行われています。都江堰市の北東部に位置する向峨小学校はその中の1校です。

 工事現場で数百人が働いています。向峨小学校は中国で初めての木造の校舎になります。木材は全てカナダから寄付されたものだそうです。都江堰市教育局再建担当の張平さんによると、元の小学校は地震で著しいダメージを受けたため、移転しそこで再建することになりました。今、建物はほとんど出来上がり、あとは内装を残すのみとなっています。

 「再建される学校は上海にある同済大学の建築設計院が設計し、上海の建設会社が工事を担当しています。今年の7月末には竣工し、秋の新学期から開校する予定です。」

 新しい学校には、校舎、寮、食堂、校庭などがあり、建築面積は5000平方メートルに上り、540人の児童を収容できるということです。校舎の耐震性について張先生はこのように紹介しています。

 「新しい校舎の建設は、建設省が定めた基準によって進められました。都江堰市は断層の上に位置するため、耐震についてのはっきりとした規定があります。地震後に新しく定められた基準によると、ここではマグニチュード8の地震に耐えられるようになっていますが、公共施設はそれをさらに上回る強度が求められます。というわけで、学校ではマグニチュード9に耐えられるように設定され、全ての作業はこれを基準にして進められました。」

 また、新しい校舎にはハイテク技術も取り入れられています。工事担当の上海緑地グループの楊建成さんに聞きました。

 「木造の良さは耐震性が高く、省エネで環境に優しいところにあります。さらに壁の外側に厚さ3センチの石膏を塗り、スプリンクラーなど防火システムが導入され、教室の中や廊下に煙探知機が設置されています。また、マルチメディア教室などを新築し、自然科目、技術科目、美術、音楽などの専用教室を増やしました。」

 向峨小学校の教師と子供たちは一日も早く新しい校舎に入るのを首を長くして待っています。6年生の潘嬌さんです。

 「新しい学校はとても綺麗です。私たちには沢山の支援の手が差し伸べられています。皆さんは私たちに勇気を与えてくれました。地震を経験したことから、自分は将来ボランティアになりたいと思っています」

 向峨小学校の子供そして北川中学校の生徒の夢は、必ず実現することでしょう。

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