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「四川大地震から1年」シリーズ番組その4

2009-05-08 18:58:12     cri    

5時間と15分の差、四川省震災後の道路復興事業




















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  四川大地震が発生して1周年を迎えるにあたり、中国国際放送局の記者団は震源地である映秀鎮を訪れました。重機が大きな音を出し、トラックが頻繁に行き来したりして、映秀鎮は震災から急速に復興しています。

 映秀鎮は四川の省都、成都から100キロしか離れていない町です。都江堰市は、成都と映秀鎮の間にあります。朝8時、記者たちは宿泊地の都江堰市から、マイクロバスで映秀鎮に向かいましたが、交通渋滞のため、たった45キロの道のりに5時間かかり、午後1時ぐらいにようやく映秀鎮に着きました。

 取材を終え、その日の夜、記者たちは都江堰市に戻りました。帰りは渋滞もなくスムーズに高速道路に入り、15分後、都江堰市に着きました。現地の人に話しを聞いたところ、都江堰市と映秀鎮を結ぶこの高速道路は、12日、開通する予定だそうです。この日の移動は、行きに5時間、帰りは15分でした。この差について、中国国際放送局記者団のイタリア人専門家のガボリエラさんは、次のように語りました。

 「5時間と15分、この時間の差は大きかったです。この高速道路が12日開通したら、映秀鎮に建築材料や物資などを運ぶトラックは時間をずいぶん節約できます。この道路は現地の復興事業にとって非常に大切だと思います」

 去年、四川大地震、余震とその後の土砂くずれなどの二次災害によって、四川省の交通網はほとんど破壊されました。高速道路9本、道路16本と多くの農村部の道路は壊れて、400もの郷と鎮は出入り口を絶たれ、陸の孤島となりました。映秀鎮もその中の一つです。地震後、映秀鎮は外部の連絡が取れなくなり、余震と大雨の中、救助チームは丸4日間をかけて都江堰市と映秀鎮の間の道路を復活させました。当時は、一年後高速道路が開通するなんて、だれも考えていなかったようです。

 実際、地震及び二次災害は、四川省の道路の修復工事に大きな困難をもたらしました。四川省には山が多くあり、地震によって現地の地質状況がさらに悪化し、土砂崩れ、土石流などが時々発生しました。道路を修復するにはいろいろな危険性と困難があります。たとえば、3月末着工したばかりの映秀鎮と臥竜の間の道路があります。これは四川省の基幹道路303号線の一部であり、地震でこの道路は全部破壊されました。当時の様子について、建設現場の責任者、袁泉さんは、次のように紹介してくれました。

「震災発生後、この道路は全部破壊されました。今私たちが立っているところから向こうのトンネルまで山の斜面が崩れて、道路が岩で埋めつくされていました。これらの岩は800万立方メートル以上になります」

 映秀鎮と臥竜の間の道路は全長およそ45キロ、改めて作られる部分は18キロで、残りは修復される部分です。この道路の開通は、震災地の臥竜にとって大きな意義があります。遠くを眺めると、岩がまだ散乱しています。工事現場で、プロジェクトを監督する李中文さんは、道路建設で20年の経験を持っていますが、今度のプロジェクトでかつてなかった困難に直面しています。李さんはこの道路の修復の難しさを記者に語りました。

「今回のプロジェクトは危険性が高く、土石流なども発生し、工事に大きな影響をもたらしました。また、運輸状況も悪いし、通信設備もよくない、時々連絡も取れませんね。これは仕事に困難をもたらしています」

 李さんの話によって、この道路の質を保つため、施工側、監督する側、プロジェクトを運営する側といった三者チェックシステムが作られました。建設現場の責任者、袁泉さんによりますと、この道路の地質、地形から掘り出しと充填といった方法を避け、橋とトンネルを増やすことで、新しい道路が災害に備えられるようにしました。

「今、四川省の山は外部の力を受け、二次災害が発生する可能性が高い。私たちは、施工、技術などの面で難のある場所を避けて、まずは道路の主体をつくり、その後、難しい問題を一つ一つ解決していきます」

 交通は震災地復興事業の基礎です。現在、四川省の復興事業で、交通に関するプロジェクトが順調に進んでいます。これまでの統計によりますと、高速道路修復工事は4つが完成し、84の道路の中、82本が着工しました。このうち、綿陽から九サイ溝までと、映秀鎮から臥竜まで、北川から茂県まで、ブン川から馬尓康までという難しい工事があります。農村部の道路は5000キロ修復されました。今後の計画について、四川省交通局の鮮雄副局長は、次のように語りました。

「中央政府が拠出した300億元を利用して、震災で大きく破壊された道路を修復して開通します。新しい道路の技術基準を高め、災害に備える能力を高め、震災地の復興事業をできるだけサポートします」

 鮮雄副局長の話では、四川省は今後2年間で、道路の修復事業を完成します。そのときには、郷と郷の間、コンクリートの道路が敷設され、7割の郷と鎮に、バスターミナルが設置されるそうです。(担当:任春生)

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