「団龍蟒」の使用できる範囲は幅広く、整然として刺繍された模様が左右対称で、人物の上品で着実な性格を現します。全部で10の円形の龍の模様があって、添え物は瑞雲などの縁起のよい模様です。ここで、いくつかの主な種類を挙げましょう。
「紅団龍蟒」はほとんど身分が高い人物に使われます。例えば、三国誌の劉備、『鍘美案』中の陳世美、『玉堂春』中の王金竜などです。裾の部分にある「蟒水」(波のような斜めに並んだ模様)の形は「弯立水」というのです。(「蟒水」の形は「弯立水」、「直立水」、「立臥三江水」、「立臥五江水」、「全臥水」という5つがあります)
「緑団龍蟒」は一般的に赤い顔の忠誠を尽くす人物に使われ、例えば、三国誌の関羽、関勝などです。衣装の緑色と顔の赤い隈取と合わせて、互いに補うのは中国の伝統的な配色方法です。こういう人物はほとんど知勇兼備で、文武両道に秀でるので、「蟒水」は「直立水」の形をします。特に、関羽の着る「蟒水」はとても光沢がある特定な「全臥水套江牙」で、さらに人物の凛々しくて立派な風采を引き立てます。
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