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京劇の衣装道具

2008-12-18 17:36:37     cri    

 靠(こう):中国古代の将軍やある特定の女性の英雄が戦闘の場面で着る軍装で、言わば「鎧」であり、「軟靠」と「硬靠」に分かれています。「硬靠」は完全武装した人物で、いつでも戦いに出られるのです。「軟靠」は後ろに4本の旗を挿しておらず、武将であるが戦っている状況ではないということです。「靠」の構成がとても複雑で、全部で31枚の細かく刺繍された布を接ぎあわせてつくられています。鎧の模様で、長さは足までありますが、別々の布をはぎあわせてあるので、立ち回りの時に動きやすくなっています。真ん中と肩などの部分に鎧の金属製の飾りがあります。背部に4本の三角形の小旗を挿し、色は「靠」と同じで、「靠旗」と呼ばれています。武将の凛々しいイメージを観客に与え、立ち回りの場面でもとても豪華に見えます。色の分類は「蟒」と大体同じです。「靠」の襟の部分は取りはずしができ、襟をかけない場合は敗戦した武将と示しています。ほかには「靠肚」、「靠腿」、「靠綢」、「靠繩」などの部分があります。「靠肚」は、もともとは腹部を指しますが、実際は腹部から腰にかけての龍や虎の刺繍がほどこされた硬い部分です。「靠腿」は、下半身の両側を覆い、魚の鱗などが刺繍された左右別々の長方形の部分です。「靠綢」は、胸に下げる布なので、また「胸綢」とも呼ばれます。「靠繩」は、後ろの「靠旗」を縛るものです。「靠」にも、「男靠」と「女靠」があります。

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