会員登録

京劇の衣装道具

2008-12-18 17:36:37     cri    

 蟒(もう):「蟒袍」の略称で、雲、竜、波のような模様が刺繍されています。京劇では、皇帝、大臣など地位の高い人物が着る正式な衣装です。中国古代の皇帝は自分を龍の化身としたので、衣装に5つの爪がある龍の図案を刺繍するのです。明、清代、王につかえる大臣の衣装にも龍の刺繍が見られますが、皇帝の龍より1つの爪が少なく、地位の区別を示しています。「蟒袍」の色はさまざまで、皇帝の黄色を除いて、ほかの人は身分、地位、また年齢や性格の違いによって差があり、「上五色」と「下五色」に分けられています。「上五色」は紅、緑、黄、白、黒で、そして「下五色」は紫、ピンク、藍、水色、香です。刺繍された龍の図案は「団龍蟒」、「行龍蟒」、「大龍蟒」という3つがあります。「団龍蟒」は龍を丸い形にしたもので、全身に10ヶ所ほど刺繍され、地位の高い人物が身につけます。例えば、劉備、項羽などです。「行龍蟒」は龍が動いているのような伸びた形で、ほとんどが6ヶ所に刺繍され、凛々しくて威厳がある人物の衣装です。例えば、孫権、包公などです。「大龍蟒」は「行龍蟒」より龍の形を大げさにして、龍の頭をみぞおちに刺繍して、尾を左の肩に刺繍するのです。性格が荒々しくて、一時的に権力の座に着く人物が身につけます。例えば、曹操、董卓などです。そのほか、「女用蟒」、「老旦蟒」、「旗旦蟒」などがあります。

1 2 3 4
関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS