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両大会に挑戦する選手
   2008-09-17 11:05:21    cri

        

 オリンピックでは、選手たちが、人間の限界に挑戦して、数々の感動的な場面を残してくれました。熱戦が繰り広げられているパラリンピックの会場でも、障害者選手は、障害と戦い、それぞれの生命の尊厳の光を輝かせ、感動的な物語を画き続いています。

 北京オリンピックには、2人の障害者が出場しました。オリンピックが幕を下ろしても、この2人は北京に残り、パラリンピックで引き続き戦いました。その1人、ポーランドの卓球代表パルティカ選手を紹介します。

 10日夜、パラリンピックの卓球の競技場。注目を集めた女子シングルスF10級の決勝戦が行われました。前回の優勝者、ポーランドのパルティカ選手は3対0で中国の範蕾選手を破り優勝しました。北京で金メダルを取る夢を実現したパルティカ選手は、試合後、「この金メダルは私にとってとても大切だ。すごく取りたかった。金メダルを取れて、非常に嬉しい」と語りました。

 パラリンピックで金メダルを取っただけでなく、オリンピックの卓球団体戦にも出場したのです。しかし、彼女にとって、これは夢の一部でしかないそうです。パルティカ選手は、「夢の一部しか実現できない。オリンピックで、団体戦に出場したが、シングルスの予選は通過できなかった。まだ実力が足らない。ロンドンオリンピックで、団体戦、シングルスとも出場できれば、夢が叶ったと言えるかもしれない。でもその時、また新たな夢が出てくるだろう。それは、オリンピックでもメダルを取ることだ」と語りました。

 生まれつき右手がないパルティカさんは、お姉さんの影響を受けて、7歳から卓球を始めました。そのとき、彼女がいつかパラリンピックで優勝して、オリンピックにも出場できるなんて誰も想像できませんでした。チームメートのユラシュ選手は、彼女の成長を見てきた1人です。ユラシュ選手は、「彼女はおとなしい子供から選手へと成長してきた。ずっと仲がいいチームメートだ。謙虚で真面目で、先輩を尊重する。彼女のこのような性格こそが今の地位まで彼女を引き上げたのだろう」と述べました。

 パルティカ選手はレベルアップするために、一生懸命トレーニングに励んできました。トップクラス入りが、彼女の目標です。障害者との戦いでは、ほぼすべて勝ってきましたが、健常者との試合でも、パルティカ選手は、誇るべき実績を残しました。2年前の世界選手権では、当時世界ランク6位のシンガポールの李佳薇選手を破ったのです。当時のことを振り返って、パルティカ選手は、「李佳薇選手を破った試合によって、自信がついた。私でもトップ選手と対戦でき、時には勝つこともあり得る。これは、誰がより優秀なのかということではなく、私のこれまでの努力が価値のあることだという証明だ」と語りました。

 パルティカ選手は、ポーランドですでにスターになっています。オリンピックとパラリンピックの期間中、メディアや観客の注目を集めました。観戦に来た北京市民の王さんは、彼女のファンの1人です。王さんは、「オリンピックで団体戦に出場した時は、すばらしいプレーだった。障害者なのに、ここまで頑張ってきて、感心した」と語りました。

 パルティカ選手は、取材を受ける時も、人と話す時も、いつも微笑んでいます。運命に対して不公平だと苦情を言う代わりに、彼女は、積極的に人生に挑んでいます。パルティカ選手は、「誰もが積極的な態度で生きなければならないと思う。人生は素晴らしい。障害者なのに夢を叶えられないことはない。積極的に生きていって、一瞬一瞬を味わおう」と述べました。

 運命に頭を下げずに、前向きに生きていきます。人の倍以上の努力で、人生を歩んで行きます。障害者選手たちは、命のの意味を最大限に示してくれるでしょう。

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