北京オリンピックが開幕してから、すでに1週間が経ちました。各競技場で熱戦が繰り広げられています。『より早く、より高く、より強く』と人間の限界に挑戦するアスリートーたちが次々に登場しています。感動的な場面が相次いで生まれています。
水泳の会場となる国家水泳センターは、この1週間ずっと世界の注目を集めています。最初の4日間だけでも、ここで世界記録が9回生まれ、大会記録が15回更新されました。選手たちは気持ちよく泳げ、観客から見ればなぜ次々に新記録が生まれるのか不思議に感じるところです。国家水泳センターは、選手の夢を叶える場所と言われています。
国家水泳センターは、設計の段階から好評でした。建物全体が青い泡で覆われている立方体に見えます。このため、『水立方』という愛称で呼ばれています。特に夜にライトがつけられると、光が半透明の青い膜を通して見えます。外に立つと、『水立方』はまるで透き通った大型な宝石箱のようです。
現場で取材に当たっているイギリスの記者、ブライドン・ガラさんは、水泳に詳しいベテランです。ここで、記録が次々と更新されたことについて、ガラさんは、「ここのプールは素敵だと思う。選手皆が気に入っているようだ。北京オリンピックの水泳競技は、今まで見た大会の中でも最も激しい大会の一つだ」と語りました。
水立方に入ると、その第一印象は、快適だということです。温度や湿度など、人の感覚が十分に考慮されています。室内の温度は、空間ごとにコントロールされています。プールの水温は、26度に設定されています。この温度は、競技に最適で、好成績を出すのに有利だと言われています。
アメリカのダラ・トレース選手は、20年の競技経験の持ち主です。北京大会が5回目のオリンピック出場となったこのベテランは、国家水泳センターは今まで見た水泳場のなかで最も大きい水泳場だと評価しました。
アメリカのコーグリン選手
素晴らしい施設がよいタイムの誕生に役立つかもしれませんが、肝心なのは何より選手たちの勤勉なトレーニングです。女子100メートル背泳ぎ優勝者で優勝したアメリカのコーグリン選手は、競技後、「ここでこんなに多くの記録が更新されたことは、プールと一定の関係がある。しかし、最も重要なのは、今はオリンピックだからだ。4年に一度しかないオリンピック大会のため、皆が必死に頑張ってきた」と語りました。
また、先進的な技術が持ち込まれている水着も、好成績の誕生に貢献しているようです。今回の大会で、多くの選手が新型の水着を着ています。この水着は、タイムの短縮に役立っていると言われています。男子100M背泳ぎで世界記録新記録を出したアメリカのピアソル選手は、「プールが深ければ、水も穏やである。これは、水泳に有利だ。勿論、先進の技術も積極的な役割を果たした。先進的な技術を利用した水着と帽子は助けとなった」と述べました。
さらに、観客による熱烈な応援も、選手たちを励ましています。中国系のアメリカ人、瀋珠ニさんは、家族皆がスポーツに熱心です。瀋さんの妹さんは、1968年のメキシコ大会に出場しました。北京大会を観戦している瀋珠ニさんは、観客の熱い応援に感動しました。瀋珠ニさんは、「中国の観客が素敵だ。中国の人々は両手を広げて、世界からの人たちを歓迎している。北京で行われている大会だが、世界の人々の国際的な大会なのだと感じる」と語りました。
北京大会は連日熱戦が続いています。より多くの感動的な物語がこれからも生まれることでしょう。ますます北京オリンピックから目が離せません。
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