私の住む北京大学は体育館が卓球会場になり、五輪期間には多くの人が訪れると思いますが、校内にある第二体育館とその前の公園に巨大な太極拳銅像4体と太極拳人形多数が突然設置されました。8月1日から24日までのオリンピック期間限定のようです。
7月から、なんとなく何か用意がされている感じはしたのですが、何になるのかはわかりませんでした。ところが、昨日行って見ると。写真のような4体の大きな銅像に囲まれた正方形の広場に小さくてかわいい太極拳人形が無数に設置されているではありませんか。
私は思わず中に入っていって近くで覗いてみることにしました。すると、係りの学生さんがやって来て、親切に解説してくれました。聞いてみると、ポーズをとっている太極拳人形達はすべて同じ動作ではなく、太極拳の中でも典型的な動作をいくつかピックアップし銅像と人形にしたということです。
近くで見るこの太極拳おじさん人形のかわいいこと!私は思わず家に買って帰りたいと思い、売っているか聞いてみましたが。お土産販売はなしということで、一緒に写真を撮ってもらいました。すると、今度は第二体育館に連れて行ってくれ、中に入ると太極拳についての歴史や各ポーズの解説されたパネルが展示され、中国各地や台湾の学生達との太極拳交流会の様子を描いたビデオも上映されていました。
中国の健康スポーツといえば太極拳。私も現在24式太極拳を習っていますが、聞いてみると、「24式は基礎ですから」ということで、学生さんたちはさらに高度な技術を追求しているようでした。この展示を見て私も北京にいる間に太極拳の動作のポイントや呼吸法について少しでも多く学び、習得して日本に帰りたいと思いました。
ボランティアの学生達はとても親切で、ここでもずっと笑顔で案内してくれ、最後には先生も出てきてくれ、写真を撮ってくれたり、記念のTシャツまでいただき、素晴らしい体験をさせてもらいました。ボランティアの学生さんたち、謝謝、感謝!
【プロフィール】
1957年生まれ 早稲田大学教育学部卒 筑波大学体育研究科大学院修士課程修了 専門スポーツは陸上競技 早稲田大学本庄高等学院 教諭 早稲田大学スポーツ科学部講師 2008年4月ー2009年3月 早稲田大学から北京大学への交換研究員
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