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写真1 | 7月も末になり、北京の街には青いユニフォームのオリンピックボランティアの人たちがそこかしこで働いています。そしてそのユニフォームを見ると微妙に違っていて、大会会場周辺で働く人と街中で道案内等する人とでは、着ている服が違います。今回はボランティアの学生達にインタビューしてみました。
写真1は街で一番多く見かけるボランティアの人たち。北京体育大の前のブースにいた逞しい身体の彼らはみんな北京体育大学運動部の選手達で、サッカー、水泳、テニス、武術等様々なスポーツを専門にやっているとのことでした。彼らの仕事は観光客の道案内をしたり、オリンピック用に発行されているニュースを通行人に渡したり、様々ですが、行くとみんな明るく親切に話してくれます。中国の街では普通は英語はなかなか通じませんので、英語で話しても無視されることが多いのですが、このボランティアの学生達は私が中国語に詰まって英語を使ってしまう時も、わかろうと理解するようにしてくれ、いつもと違う雰囲気を感じます。彼らのユニフォームは綿のような素材で出来ていて、下のズボンは人によりまちまちでした。
写真2はバスで一緒になったボランティアの学生で、彼らは北京科学大の2年生でした。彼らのユニフォームは化学繊維で出来ていて、ズボンもグレーの長短2種類あり、北京体育大にいた学生の着ていたものよりもさらにおしゃれな感じがしました。彼らの仕事は五輪会場での切符売り関連で、会場の周辺で仕事をするようです。彼らの着ている服は、結構格好がよく、お土産に買おうと思い、いくらか聞いてみたところ、すべて支給されるようで、買えないそうで残念でした。
楽しみな種目はサッカーとバスケット。それにもちろん劉翔選手の110mハードルということでした。また、日本のサッカーのナカムラ選手のファンと言うことで、普通の中国人は中国語で話す中で日本人の名前はすべて中国読みで発音するのでわかりにくいのですが、彼は「中(チョン)・村(ツエン)」でなく「ナカムラ」という発音をしてくれ、ちょっと驚きました。
写真2 写真3
写真3は北京大学内で見かけた女性達。赤を基調にしたユニフォームに、白地に赤い絵柄の入ったスカーフがなかなかおしゃれ。全員北京大学の学生で、仕事は会場周辺のフードコートで働くとのことでした。開幕まで2週間を切り、ボランティアの学生達もスタンバイしています。
五輪ソングの一つ「微笑北京」の歌詞の中には「ボランティアの笑顔こそが北京の最も良い名刺」という歌詞があり、世界から集まる人々をたくさんのボランティアの笑顔で迎えようということで、オリンピックムードはぐっと高まって来ています。
【プロフィール】
1957年生まれ 早稲田大学教育学部卒 筑波大学体育研究科大学院修士課程修了 専門スポーツは陸上競技 早稲田大学本庄高等学院 教諭 早稲田大学スポーツ科学部講師 2008年4月ー2009年3月 早稲田大学から北京大学への交換研究員
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