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<田邊 潤> 北京オリンピックへの期待
   2008-07-31 21:11:23    cri

自己紹介

 はじめまして。田邊潤です。

 この4月から1年の予定で早稲田大学からの交換研究員として北京大学に派遣され、現在北京大学の宿舎で暮らしています。日本では早稲田大学の付属高校である本庄高等学院で保健体育を教える傍ら、所沢にある早稲田大学スポーツ科学部で陸上競技や健康スポーツについての講義も受け持っています。中国に来た目的は、中国のスポーツについて子供たちの学校教育からお年寄りの健康作りまで幅広く調査し、学ぶことです。もちろんオリンピックが開催される北京の街や人々の様子を肌で感じ、中国の人々の中に混じって一緒に感動を味わってみたいと考えたことも北京に来た大きな理由です。  

 様々な武術や雑技、古式体操、舞踊など、長い歴史から育まれてきた中国独自の体育が、オリンピックという世界最大のスポーツの祭典とひとつに融合し、頂点を迎えようとしている瞬間を自分の目で直接見られることにスポーツ指導者として今大きな感動を覚えています。

 このたびは、CRIのホームページに私の感じる北京とオリンピックについて書かせていただけることをとても光栄に思っています。北京に住み、肌で感じて思うことを幅広くお伝えできればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

北京オリンピックへの期待

 いよいよ北京五輪もカウントダウンが近づいてきました。私の期待するものについていくつか書いてみたいと思います。

1 開会式 

 なんといっても開会式は素晴らしいイベントになると思います。古代から多くの新発見や固有の文化を長い年月を超えて世界に向かって発信し続け、世界をリードしていた中国の誇る歴史、そしてこの世界最大のスポーツの祭典を開催できる中国国民の喜びを、開会式のセレモニーの中では余すところなく表現してくれるのではないかと思っています。

2 地元中国選手の活躍

 中国で開催されるオリンピックですから、ぜひ地元の選手たちに活躍してもらいたいと思っています。その中心となるのは卓球、体操、飛び込み等中国のスーパースター達が代表となる種目になると思いますが、なんと言っても陸上の劉翔選手のハードルには活躍してほしいと思っています。

 彼は北京オリンピック全体のシンボル的な存在になっているだけに、彼の活躍で中国の人々にさらなる感動を、そして世界の人々にもオリンピックを中国で開催してよかったと思える幸福感を与えて欲しいと思っています。

3 日本選手の活躍

 日本の選手には出場する各選手が全種目でベストを尽くしてくれることを祈ります。

 私としては、メダルにこだわる見方はしていません。晴れの日本代表となりオリンピックに出場する選手達は、日本で一番強いわけですから、結果がどうあれベストを尽くす姿を心から応援したいと思います。また、これまで選手達が歩んできた中で育てていただいた先生やコーチの方々、一緒に戦ってきた仲間とライバル達への感謝の気持ちをこのオリンピックに素直にぶつけて欲しいと願っています。

4 専門の陸上競技種目では

 陸上競技にはコーチや選手で知っている人も多いので、どの種目も楽しみです。

 室伏選手のハンマー投げ、男女マラソン、男子400リレー、走高跳びの醍醐選手・・・、名前をあげたらきりがありませんが、メダルや入賞以上に自己記録と日本記録の更新を期待したいです。

 個人的には授業で教えたことのある5000mの竹澤選手が楽しみです。彼は2年前に私が授業の中で中国語について話しをしたら、授業後に「合宿で昆明へよく行くので、中国語には興味があるので。」と相談に来ました。とても向学心のある素晴らしい学生です。また、同様の理由で人間的にも尊敬できるマラソンの佐藤選手にもがんばって欲しいです。女子では福島大の川本監督率いる1600mリレーが楽しみです。

【プロフィール】

1957年生まれ 早稲田大学教育学部卒 筑波大学体育研究科大学院修士課程修了

           専門スポーツは陸上競技

           早稲田大学本庄高等学院 教諭 早稲田大学スポーツ科学部講師

           2008年4月ー2009年3月 早稲田大学から北京大学への交換研究員

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