今年2月、中国・広州で行われた第49回世界選手権(団体戦)の決勝。中国はシンガポールと1勝1敗の接戦を演じ、王楠は3番手として出場した。得意の変化球や的確な読みで、相手を全く寄せ付けなかった。3ー0で圧倒し、中国を8連覇に導いた。
王楠は、3月のアジア予選を経て、北京五輪の出場権を手にした。中国女子を支える大黒柱の目標は個人3度目の五輪チャンピオン。張怡寧、郭躍ら世界トップレベルの後輩たちが"ライバル"となるが、こと五輪メダルに関しては、後進に道を譲る気などサラサラない。
「北京五輪の決勝で勝負を分ける一球が決まったときが"引退"のとき。それまでは、全力をかけて戦う!」
王楠(中国語読み「ワン・ナン」)、1978年10月、中国遼寧省に生まれる。162センチ。左腕。
優勝暦:
1997年 ワールドカップ(中国・上海)でシングルス
1998年 アジア大会(タイ・バンコク)でシングルス・ダブルス(パートナーは李菊)・団体・混合ダブルス(パートナーは王励勤)の四冠
ワールドカップ(台北)でシングルス
1999年 第45回世界選手権個人戦(オランダ・アイントホーフェン)でシングル・ダブルス
2000年 シドニー五輪でシングルス・ダブルス
2001年 第46回世界選手権(大阪)でシングルス・ダブルス・団体の三冠
2003年 第47回世界選手権(仏・パリ)でシングルス・ダブルス(パートナーは張怡寧)・混合ダブルス(パートナーは馬琳)の三冠
ワールドカップ(香港)でシングルス
2007年 ワールドカップ(中国・成都)でシングルス 1 2
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