1984年のロサンゼルス五輪から2004年のアテネ五輪までで、中国のウエイトリフティング代表は計19個の金メダルを獲得しており、その数は飛び込みについで2番目に多くなっています。特に女子は世界レベルの力を持っており、金メダルの量産が期待できる「ドリームチーム」の一つでもあります。
五輪の女子重量挙げは、7階級あります。中国女子は、すべての階級で金メダルをとる力をもっていますが、規則によって、一カ国につき4階級しか出場はできません。現在、最も注目されているのは、女子48キロ級です。北京五輪の日程から見て、最初の金メダルは射撃の女子10mピストルか、この女子48キロ級重量挙げかで誕生すると考えられています。
48キロ級は中国が最も強い階級であるとともに、代表争いが最も激烈な階級でもあります。王明娟は2002年から2005年までの世界選手権で三連覇を果たしました。また楊煉はケガでアテネ五輪には出場できませんでしたが、2006年世界選手権で、スナッチ、ジャーク、総合で3個の金メダルを獲得すると共に、3つの世界記録を達成しました。今年の世界選手権では、陳燮霞がスナッチ、ジャークと総合の金メダル3個を獲得しました。今はまだ出場選手が発表されていませんが、いずれの選手が出場しても、金メダル争いの一番手となることは間違いありません。
このほか、女子代表は53キロ級、58キロ級、69キロ級と75キロ超級のうち、いずれか3階級に出場すると見られています。
一方、女子と比べて、男子は少し劣りますが、56キロ級、62キロ級、69キロ級では世界トップレベルにある選手がいます。
56キロ級では李争と呉美錦、62キロ級の張湘祥、楽茂盛、楊帆と毛角、69キロ級の石智勇と張国政はいずれも、各階級で金メダルが有望視されている選手です。
さらに、このほど行われた五輪の国内選考大会では、若手のあっと驚く活躍がありました。龍清泉は56キロ級で、実力者の李争と呉美錦を破り、チャンピオンになりましたし、寥輝は69キロ級で石智勇と張国政を破り、優勝を果たしています。これら「ダークホース」の活躍は、男子重量挙げの大きな希望といえるでしょう。
また77キロ級では李宏利、85キロ級では陸永がいます。
今年の北京五輪で、中国代表はいくつのメダルを獲得できるのか・・・大会最初の金メダルは重量挙げと射撃、どちらから生まれるのか・・・。多くの人たちが注目しています。
北京五輪の重量挙げは8月9日から19日かけて北京航空航天大学体育館で行われます。(翻訳:katsu)
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