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陸上
   2008-06-05 15:01:31    cri

 

  「オリンピックの華」といえば、やはり陸上でしょう。種目数も多く、メダルの数が最も多いのは、陸上競技です。

 長年、陸上競技、特に短距離種目については、アジアの選手の姿がほとんど見られませんでした。長年、「黄色人種は陸上に向かない」などと言われ続けてきました。しかし、これに対して「我々が短距離トラック競技でも世界チャンピオンになれることを全世界に知ってもらいたい」と語ったのが110m障害の劉翔選手(中国)です。

 「中国の鳥人」とも呼ばれている劉翔は4年前のアテネ五輪で110m障害の金メダルを獲得し、世界を大いに沸かせました。その後、フランス・ローザンヌの大会で、12秒88の世界新記録を達成し、名実ともに「世界一のハードラー」となりました。現在、中国国内で、劉翔は多くのテレビCMやテレビ番組にも出演する国民的英雄にもなっています。

 彼の陸上人生において、日本の意外なものが影響を与えたことをご存知でしょうか。劉翔は「自伝」の中で「子供のころ、日本の漫画『ドラゴンボール』がとても好きだった。主人公の孫悟空は、最初ライバルだった人たちと最後に親友となった。ライバルがいるからこそ、励まされ、絶えず力を高めていくことができたのだ。このことは私に強い印象を与えた。人間は一生の中で、必ず様々なライバルに出会う。私にとって、ライバルがいなければ、自らを動かす原動力がない。だから、私はいつも一緒に走るライバルに感謝している。」劉翔のライバルと言えば、アラン・ジョンソン(米国)やディロン・ロブレス(キューバ)などの海外選手もいますが、同じ中国代表の史冬鵬選手もまたライバルであり、親友でもあります。普段、2人は一緒に練習したり、食事をともにするなどして、兄弟のような仲ですが、試合になれば、激しいライバル関係。劉翔も「史冬鵬がいるからこそ、ここまで来れた」といいます。彼らが、国家体育場のホームストレッチで激烈な競争を繰り広げる光景は楽しみです。

 先日、北京で行われた陸上のテスト大会で、劉翔が出場したレースは2階席まで満員となりました。劉翔が祖国のスタジアムで勝ってもらいたいという中国の人々の応援の声はますます高まっています。先月31日のニューヨークグランプリで、足の違和感により、突如、出場回避して、私たちを心配させましたが、その後の診断で、全く問題ないことが分かりました。北京五輪に向けて、十分なコンディション調整を行って、万全の状態で、大会に臨んでほしいものです。

 陸上競技と言えば、残念ながら北京五輪出場を果たせなかった二人の女子選手のことも触れておきましょう。かつての中国中長距離の第1人者、孫英傑とケイ恵ナです。孫英傑は5000mと10000mで数々の好成績を残しましたが、「ドーピング問題」によって、2年間の出場停止処分を受けました。先月行われた陸上テスト大会の5000mは、五輪出場に向けた最後のチャンスといわれましたが、16分48秒37で12位と、五輪出場に必要なA標準に遠く及ばず、五輪出場はなりませんでした。

 一方、ケイ恵ナはアテネ五輪の5000mの金メダリストで、劉翔と共に陸上の貴重な金メダルを獲得しました。祖国で行われる五輪で5000mと10000mでメダルを目指し、今年の初めから米国で合宿を行っていましたが、五輪の選考大会で、ケイ恵ナの姿が見当たりませんでした。それについて、国家陸上管理センターは「足の負傷により、五輪出場は断念した」と発表しています。

 中国陸上における有力選手3人のうち、五輪出場を果たしたのは劉翔だけとなりました。かつて中・長距離で素晴らしい成績を収めていた中国からすると、少しさびしい結果ではありますが、この劉翔の素晴らしい走りによって、会場は大いに盛り上がることでしょう。

 北京五輪の陸上競技のトラック・フィールド種目は8月15日から24日にかけて北京の国家体育場(鳥の巣)で行われます。

競技紹介
v 射撃 2008-05-30 15:33:34
v 体操 2008-05-15 20:41:05
v 飛び込み 2008-05-13 09:56:59
v バドミントン 2008-04-30 15:51:57
v バレーボール 2008-04-25 11:03:52
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