火曜日、タクシーに乗っていた時、生粋の北京っ子の運転手さんと色々と雑談をしました。この運転手さんの両親は北京オリンピックのメイン会場である国家スタジアムのすぐ隣のマンションに住んでいますが、8月のオリンピックのときは息子の家にしばらく泊まり、今のマンションを現地の住民委員会に貸し出すことにするそうです。なぜかというと、団地の住民委員会はオリンピック期間中のホームステイのため、部屋を提供するよう呼びかけているからです。
オリンピック期間中は北京に大勢の観戦客が訪れることから、宿泊の心配があります。そこで北京市は、宿泊施設の充実のため、ホームステイを導入することになり、受け入れ先となる一般家庭を募集しています。宿泊料は、一日400元から600元、日本円でおよそ8000円から1万円程度です。場所は、会場から近い市内の8つの区に集中しています。利用期間は、8月1日から9月31日までの2ヶ月間となっています。
ホームステイしてオリンピックを観戦するというのは、一般の中国人と交流するチャンスとして、面白い選択なのかもしれませんね。英語ができる家庭が選ばれるということですが、滞在中は中国語の勉強にもなりそうです。
ところで、宿泊の心配のほか、北京市の交通渋滞も心配されています。北京市は地下鉄とバスの線路を増設し、自家用車の使用を抑えることなどを提唱して、その緩和を図っています。北京五輪期間中には、選手や大会関係者らの車両が走行する専用道路が市内に設けられることになります。
この専用道路は全長260キロメートルで、現在使用されている道路の車線を利用し、時速60キロでの走行が常時可能なようになります。また一般道路も"快速"と"通常"に分けられ、それぞれ最低時速が35キロと20キロに設定されます。期間は、五輪開幕の14日前から、パラリンピックが閉幕して8日後までの63日間です。
また、五輪の各会場をつなぐ道路と会場の周辺に信号を120基設置するなど、スムーズな交通のための取り組みが進んでいます。これによって、選手らの宿泊先から会場までの時間は最長30分以内となるということです。
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