北京は再び、お祭りムードに浸っています。6日から、障害がある人たちのスポーツの祭典パラリンピックが北京で開幕しました。
パラリンピックの開会式は、日本でも中継されたようですね。ご覧になった方がもしいらっしゃれば、ぜひ感想をお聞かせください。
個人的には、私は、パラリンピックの開会式はしみじみと心に残るものがあって、とっても良かったと思います。豪華で、絢爛としたオリンピックの開会式とは違って、穏やかで、素直に、素朴に命のすばらしさを謳歌していました。そして、不運に負けないで、頑張り続ける力強いもの、暖かいものを感じました。
中でも、目の不自由な歌手の歌は、メロディーも歌声ももちろんですが、歌詞もすばらしかったです。自分の目で見えることのできない世界に対する強い憧れが伝わりました。胸にじんと来ました。
そして、四川大地震で片足を失った11歳の少女、李月さんのバレーのシーン。李月さんは2年前からバレーを習い始め、将来の夢はバレリーナーだそうです。しかし、70時間も瓦礫の下敷きになり、命は助かったものの、片足の切断を余儀なくされてしまいました。李月さんは、それでも、「バレーは踊り続けていく」と夢を明らめていませんでした。彼女の話をメディアで知り、心を打たれたパラリンピック開会式の監督は、少女に夢をかなえさせるチャンスを作ろうと心を決めました。それも、全世界に向けての晴れやかなステージです。ステージの上の李月さんは、本当にきれいでした。もう、涙が出てしまいました。李月さん、すばらしい踊りでしたよ、と心から言いたいです。
北京パラリンピックは、来週水曜日の17日まで続きます。たっぷりその感動に浸ってみたいと思います。日本からは162人の選手を含む、総勢294人の選手団が参加していると聞いています。北京ですばらしい成績を勝ち取り、楽しい滞在ができることを祈っています。
今日の経済直行便は、「これに注目」の主な項目は、1.四川大地震の直接的な経済損失は8451億元に上った、2.日本メーカーの携帯端末が、再び中国市場に復帰。
「中国ビジネス最前線」では、任春生記者が、北京五輪にスポーツ器具を提供した泰山体育器材集団を紹介します。北京五輪の誘致成功が、中国のスポーツ産業を大きく促された様子がお分かりいただけます。(王小燕)
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