中国インターネット情報センター(CNNIC)が24日、『第22回中国インターネット発展状況統計報告書』を発表しました。それによりますと、この6月末時点で、中国のインターネット利用者数は2億5300万人に達しました。利用者の人数では、すでにアメリカを大幅に抜いて、世界一となりました。また、中国のドメインCNの登録数やブロードバンドの接続者数もいずれも世界一になりました。
6月末まで、中国のCNドメインの登録数は1218.8万となり、ドイツのドメインDEを初めて抜いて、世界で最多となり、インターネットユーザーの人数は、前年同期に比べて9100万人増えて、56.2%の伸びとなりました。一日当たり平均では、25万人の増加となっています。中国のインターネット接続者のうち、ブロードバンドに接続するユーザーは84.7%を占めており、2億1400万人に達しているということです。
しかし、一方で、中国のインターネットの普及率は19.1%にとどまっており、世界平均の21.1%には達していません。また、調査によりますと、インターネットユーザーのうち、大学以上の学歴を持っている人の割合は、中国では67%以上に対して、アメリカでは40%に過ぎません。また、世界銀行が去年発表した報告によりますと、インターネット使用料が所得に占める割合は、先進国では1%未満なのに対し、中国では10%にも達しています。
このような現状を受け、関係者は、インターネットの利用は国民の権利の一つとも言え、今後、農村地区でのインターネットの普及が大きな課題になると指摘しています。(整理:Yan)
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