6月8日は旧暦の5月5日で、中国では端午の節句にあたります。中国では、今年から端午の節句が国民休日になり、今年は振り替え休日で三連休となりました。
端午の節句に不可欠な食べ物は粽です。今年も色とりどりの粽が出てきました。パッケージにせよ、味にせよ、創意工夫が凝らされています。南京では、五輪聖火のトーチの形をした細長い粽を発売しました。2つが一組になり、値段は4.5元から5.5元で、好評を受けたようです。
一方、中国国務院報道弁公室が8日の発表によれば、8日正午までに、四川大地震により犠牲になった人は6万9136人で、負傷者は37万人あまり、行方不明になっている人は1万7686人になっています。地震で負傷した被災者の治療に、中国は国を挙げて取り組んでいます。四川の医療機構のプレッシャーを緩和させ、負傷者により良い治療を提供するため、胡錦涛総書記の指示により、一部の負傷者は全国各地の病院に転院させ、治療を受けています。
5月17日、最初の転院を始めてから、31日まで、全部で約1万人の患者が全国20の省、自治区、直轄市の340箇所余りの病院に転院しました。このために、中国政府は鉄道、道路、空路を使い、医療関係者5000人あまりを動員しました。治療に必要な医療費も全額、政府が負担します。
北京では、西郊外にある北京老年病院が、北京市衛生局から受け入れ病院に指定されました。先週の金曜日、私はこの病院を取材しました。
今日の経済直行便では、北京の老年病院での取材のほか、四川大地震が中国に与える影響について、農業や食品加工業の視点からお伝えいたします。(王小燕)
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