<5月19日>全国哀悼日特別企画ーー四川大地震に思いを寄せる
5月19日2時28分、大きなサイレンが北京市内に響き渡りました。オフィスで仕事をしていた人たちは黙祷をささげ、街を歩いていた人は立ち止まり、自動車すべて停車して、クラクションを鳴らしました。未曾有の大惨事で犠牲となった大勢の皆さんに弔意を表すためです。半旗の掲げた天安門広場では、人々が集まり、弔いの集会を行いました。
5月12日、ブン川で起きた大地震は、一瞬のうちに数万の命が奪われ、数万の家族の幸せが粉々に砕かれました。中国政府は19日からの3日間を、「全国哀悼の日」とし、国を挙げて、喪に服すことを決めました。
毎週月曜日にお送りする「経済直行便」は、今週は予定を変更して、特別企画「ブン川大地震に思いを寄せる」をお送りします。
今回の大地震の救助に、日本政府や各団体、それから民間企業は積極的救援に乗り出しています。中国人は日本からの援助をどのように受け止め、一方、日本の企業はどのような思いで義捐金や救援物資を寄付したのでしょうか。北京市民及び中国進出している日本企業各社にお話を聞きました。
北京・東四の胡同にお住まいの単純さんは地震発生後、毎日、不安な気持ちでテレビの生中継を見ています。単さんは20年前、震源地に近い北川、綿竹、安県の山間地帯で教師をし、20年間暮らしたことがあります。今回の地震救援に、日本からかけつけた援助隊に単さんは感謝の気持ちを述べました。
このほか、番組では中国外商投資企業協会投資性公司、中国日本商会、松下電器中国有限公司、オムロン中国有限公司、日立中国有限公司、小松製作所の関係者に被災地の救援に寄せる思いを聞きました。
「天災は避けることができないが、天災を通じて、世界中の人々の心が一つであることを実感している」。今回の大地震の破壊力は「史上最大のもの」だと言われていますが、それ以上に人々の結束をも強めています。その団結力は国境を超え、大きな力となり、人々にどんな困難に置かれても、それを乗り越えていく勇気を与えてくれています。
被災地ではまだ余震が続いています。今はまだ救出されていない人たちが一刻も早く助け出されることを祈るしかありません。(王小燕)
|