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携帯ビジネスから見る中日提携の可能性ーーNTTDoCoMo北京事務所の佐野昇所長に聞く(上)
   2007-06-19 11:00:11    cri

 中日の携帯電話事情、どこが違うか?

 中国では、今年に入ってから、合理的な携帯電話の課金制度を作り出すことをめぐり、大きな議論が起きています。それでは、中日の携帯事情の違いや両国の携帯ビジネス提携の可能性はあるのでしょうか。NTTDoCoMo北京事務所の佐野昇所長にお話を伺ってきました。

Q 佐野所長の目に映った中国の携帯市場の全体図を教えてください。

A 一言で言えば、中国の携帯電話の加入数は4億8千万、5億に迫っています。毎月の新規加入者数は500?600万で、日本の一年の増加数をわずか一ヶ月で達成することになります。中国は、世界の中でも、加入数が一番急速に伸びており、絶対量も一番移動通信大国です。

Q佐野所長は北京に赴任してきたのは2000年だと聞いておりますが、当時と比べて、中国の携帯事情はどのように変わりましたか。

 A 2000年頃は、それなりに経済的に余裕のある人は携帯を持っていました。しかし、今では、北京だと、赤ちゃんと老人を除いて、ほとんどの人が持っているようになっています。地方から来ている人でも、自分の働いたお金で、給料の一か月分をかけて、ある程度豪華な携帯電話を買っています。普及率でみると、社会の中で活動しているほとんどすべての人、つまり、赤ちゃんや老人を除けば、全員持っているという状況です。これは日本とほとんど変わりません。

 また、携帯電話の端末機についても、格段の変化がありました。2000年の頃の、ほとんど電話をするというのが携帯電話でした。しかし、今では、カメラもついているし、インターネットのアクセスもできます。それからデザイン。日本もいいデザインをしていますけど、中国はまた中国で独自に色んな種類のデザインがあって、我々も携帯電話の店に行っても、いつも、新鮮な雰囲気を感じています。皆さんも中国をお越しの際は、どうぞ、こういうとこをものぞいて見てはいかがですか。

Q 携帯電話の使用において、中国は日本と違うところは?

 A まず、料金のことが上げられます。日本の場合だと、携帯電話を使う時、かける人が料金を支払い、着信者はいりません。しかし、中国では、携帯電話の設備は発信する人も受信する人も半分ずつ使っているという考えに基づいて、電話する人も受ける人も、両方料金を払う必要があります。それから、中国は日本の26倍もあるので、この広大な国を移動して、携帯電話を使う時、国内ローミングという料金がかかります。この点も日本と違います。ローミングというのは、つまり、北京の人が上海に行くと、携帯電話がその位置を自動的に探すことができる機能をさします。

Q ユーザーの使用習慣には、違いはありますか。

 A 電話をするという行為は日本も中国も変わりはありません。中国の人はきっと声が大きいでしょうね(笑)。マナーのことも違うところがあります。例えば、中国では、エレベーターの中も、通信会社が「ここでも使えますよ」という表記をして、「エレベーターの中でも使ってください」となっています。しかし、それはどちらがマナーが良いということではなく、それぞれ自分の社会にあっている快適なほうを選べばよいと思っています。

 それから、中国では、SMS、中国の漢字では「短信」と書きますが、たいへん流行っています。これは、一通あたり70文字以内で送信する携帯同士で送信するメールのことです。これはどんな人でも、とりわけ若い人が誰でも使っていますね。日本でもそういうサービスは最近ありますが、主流はやはりE-mailです。これに対して、中国では相手の携帯電話の番号さえ分かれば、連絡が取れるので、とても便利です。我々も中国語を勉強しながら、一生懸命毎日毎日、ショートメッセージ、短信を使っています。ちなみに、中国では毎日、このSMSが毎日10億通以上使われているようです。片方はE-mailの文化、もう片方はショートメッセージの文化というところかな。まあ、声も出さずに、携帯電話をいじっているという光景は日本も中国も同じですね。(続く)

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