瀋陽市では、去年11月、地下鉄2号線の建設工事が始まりました。瀋陽を南北に貫く2号線は全長19.25キロ、2010年に運行開始となる見込みです。
一昨年11月に1号線の工事が開始したのに続いて、去年11月18日に地下鉄2号線の工事が全面的にスタートしました。2号線は、17の駅を結ぶ、全長19.25キロの路線で、最高時速は80キロのです。投資総額は、82.8億元で、2010年末に運行開始となる見込みです。
瀋陽市地下鉄建設部のコウ学譲チーフエンジニアは、2号線の工事情況について、「いま、工事は第1段階に入っています。21世紀広場駅、コンベンションセンター駅、オリンピックセンター駅、五里河駅の4駅3区間について建設が進められています。来年からは、ほかの駅についても工事を始めます」と教えてくれました。
2号線は、南北に伸びており、高速道路や鉄道、河川を横切っているため、作業の難しさは、相当なもので す。特に500メートルにわたるトンネル区間では、水中作業もしなければなりません。建設を担当する「中鉄建設局」の熊四清副局長は、工事で直面する困難について、「工事現場が狭いのが難点です。例えば、ここでは、道路の緑化地帯部分しか作業スペースがないのです。瀋陽市は地下水が多いので、地面を掘ると地下水が沸きあがってきます。路面に皹が入ったり、陥没したりする恐れがあるので、工事しながら補強作業をしなければなりません」と語ってくれました。
2号線の建設により、市民生活は確実に便利になります。走行時間が大幅に短縮され、渋滞を心配する必要もなくなります。そして、地下鉄沿線に住んでいる住民は、自分のアパートが値上がりすることを喜んでいます。沿線のマンションを購入したばかりの呉さんにインタビューしました。
記者:「2号線はお宅を通りますか」
呉さん:「ええ、ちょうど通ります。うれしいですよ。どこに行くにも便利になります」
記者:「お宅のマンションも値上がりするでしょう」
呉さん:「そうですね。昔は1平方メートルあたり2600元でしたが、いまは3000元になりました」
以前は交通が不便でしたが、地下鉄のおかげで、投資が増えて、開発も盛んに行なわれるはずです。
2号線の建設は、瀋陽市の交通ネットワークを更に充実させ、交通情況を改善していきます。また、瀋陽市が東北地方の中心都市としての役割をさらに発揮し、遼寧省の経済発展が加速化するでしょう。(翻訳 李イツ豪)
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