多くの日本のビジネスマンは、中国の人民元問題に関心を持っていますが、実際、人民元の切り上げは緩やかに、漸進的に進むでしょう。この30年、日本円が歩んできた道と同じようです。こうしてこそ中国は、日本をはじめ外国の製品を輸入する能力を持ち続けられます。
人民元がいずれ1ドル=4元にまで値上がりする、という専門家の見方もあります。そうなれば、現在、中国に投資すれば、元高により倍の利潤を得るチャンスがあります。天津港が香港で株を上場したとき、1703倍を突破する株の引き受け記録を作ったではありませんか。これは海外資本が、天津の発展の前途に対して投じた信任の一票です。
国家統計局は、中国の今年上半期の国内総生産(GDP)を約1兆7000億ドル(2004年1年で1兆9960億ドル)、成長率を10.9%と発表しました。政府は今後5年、中国のGDPは年平均7.5%で成長すると予測しています。しかしおそらくはこれを超すでしょう。
日本企業が中国北部の市場に進出するうえで、塘沽の地理的位置と優れた条件は非常に好都合です。日本の工業技術は、資源の浪費を減らすことができ、資源争奪によって引き起こされる国際的矛盾を緩和することができます。だから、中日両国の経済貿易関係が相互補完関係にあり、ゼロ・サムの競争ではないことは疑う余地がないです。
「塘沽区の天津港は中国北部最大の港湾である」と張家星塘沽区長は指摘しています。
「中国の勃興は、中国の社会と経済の発展の必然的結果である。今は、皆が連絡を取り合い、相互信頼を確立し、友人となり、共同で発展する絶好のチャンスだ。日本の商工界に、中国経済の発展の新たな布石に注目し、できるだけ早く塘沽区の開発建設に参加し、中国経済の速い成長の成果を分かち合うようアピールしたい」(『人民中国』より)
|