20年前、天津濱海新区開発区の土地開発と融資が始まりました。この開発区の面積は2万平方キロメートルで、進出した企業はわずか41社で、投資総額が8000万ドルに過ぎませんでした。国家指導者の激励は、天津濱海新区開発区の建設者に自信をつけさせました。現在、新区開発区は中国で人気の高い工業園区となり、また、全国で投資環境の最も優れた開発区の１つになり、多くの多国籍企業は、相次いで、ここに進出して、投資を行っています。

　投資の分野で、モトローラ社は天津開発区で典型的な成長例となっています。1992年、モトローラ社が天津開発区に進出してから、今日まで、その社員数は当初の109人から現在の1万人以上になりました。投資額も、最初の1億2千万ドルから30億ドルに達し、売上高は数百万ドルから500億ドルに増えてきました。天津開発区は、モトローラ社にとって世界一の連合生産基地となっています。ここには、先進的な携帯電話製造企業、半導体加工企業、トランシーバーとその他の電子製品製造企業があります。モトローラ中国電子有限コンス公共事務部の陳雷部長は、「モトローラ社は天津開発区で、急速に成長し、現在の規模になっている。このような外資企業が天津市政府といかに協力してきたか。それは、モトローラ社が、天津市と協力委員会を設置したおかげだ。この委員会の定期的な会議で、モトローラ社が政府の支援があれば、すぐ提出する。こうして、外資企業と政府間に、効果的な交流の場を作った。このおかげで、モトローラ社が成長し、この地域の経済と社会の発展にも貢献することも出来た」と語りました。

　天津濱海新区開発区は全国の経済的仕組の中で、重要な位置を占めています。20年前の荒地が近代的な工業地域となっています。

　現在の天津濱海新区開発区は、経済が繁栄し、環境に優れ、近代的な振興工業都市としてその独特な魅力を見せています。発達した経済、優れた投資環境、四通八達した交通網、先進的なインフラ施設と豊富な人的資源、そして質の高いサービスは、多国籍企業がここに投資する主な要因となっています。天津頂益株式会社の趙恵敬副会長は、「最も重要なのは、開発区の提供した質の高いサービスだ。開発区は、ここに進出してきた企業に細かいサービスを提供している」と語りました。

　天津濱海新区開発区は、国際舞台で良好なイメージを樹立し、多くの外資企業を誘致できたのは、ここに、投資政策の企業の優遇措置だけでなく、最も重要なのは、ここに完備された法律システムがあります。投資者や外資企業の利益が法律で保護されているからです。濱海新区開発区管理委員会政策研究室の王ガイ主任は、「開発区の建設と運営プロセスはずっと国際管理と関連する基準によって進められた。中国はWTOに加盟した後、外国に関する経済法律が点検され、WTO関連基準に合わない内容はすべて削除された。しかし、濱海新区開発区の作成した法規は、殆ど変える必要がなく、WTOの基準に適合している」と述べました。

　現在、「開発区、未来が明るい」という文字が刻まれた彫刻は、天津濱海新区開発区の入口に立っています。天津濱海新区管理委員会の皮黔主任は、「これらの文字は、天津濱海新区開発区への評価だけでなく、中国の対外開放プロセスへの肯定だ」と述べた上、また、「これから20年を予測すれば、今後発展の重点が産業構造のレベルアップ、地域協力と連合である」と語りました。（ハルオ）