「北京市労働力市場は景気が良いのか、悪いのか。求職者はさらに選んだほうが良いのか、それともすぐに就職すべきか」。このほど、北京市労働社会保障局は中国初の「労働力市場景気指数」を始動させました。
北京市労働社会保障局の孫宝岐さんは記者のインタビューに答えた際、「北京市の労働力市場は10年余りの育成と発展を経て、市場における就職競争の中で積極的な役割を果たしてきた。しかし、労働力市場の運営においては、完備された科学的な総合評価指標がなく、その運営は依然として粗放型の段階にある」と語りました。
「簡潔で明瞭な数字または色分けされたサインを開発し、これにより現在の労働力市場の運営状態と今後一定期間の労働力市場の需給発展形勢を正しく示すことが、我々の『労働力市場景気指数』研究の目的だ」と孫さんは説明しました。
2004年10月から、北京市労働・社会保障局は国家統計局北京市企業調査グループと協力して「北京市労働力市場運営景気指数」の研究を始めました。
「『労働力市場景気指数』とは、労働力市場に関する統計指標のことだ。需給総量指数、マッチングバランス指数、職業需給指数、賃金指数、自信度指数など、景気指数の原理を用いて合算を行い、労働力市場の運営形勢が良い方向に発展しているのかどうか、運営状態が好景気に属するか不景気に属するかを客観的に反映できるデータやサインを得るものだ」と北京市職業介紹中心副主任の謝小紅さんが紹介してくれました。
謝さんによりますと、北京市労働力市場の運営景気状況は、2種類の方法で表示されています。1つは、運営形勢の景気度を0ー200の数字で表すもので、もう1つは、運営状態を色分けしたサインで表すものです。交通信号の赤緑黄の信号の概念を借りて、一定の数値の範囲を3色で色分けし、それぞれの運営状態を示すものです。「赤信号」の景気値は12以上になると、労働力市場の需給が過熱していることを表します。「黄色信号」の景気値は10.5ー12の間にあり、労働力市場の需給がやや過熱していることを表します。「緑信号」の景気値は7.5ー10.5の間にあり、労働力市場の需給状態が安定していることを表します。「水色信号」の景気値は6ー7.5にあり、労働力市場需給がやや冷え込んでいることを表します。「青信号」の景気値は6.5以下にあり、労働力市場需給が冷え込んでいることを表します。(新華ネットより 琳)
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