携帯大国の中国、この9月末までの契約者数がついに4億4300万に達しました(固定電話契約者数は3億6900万)。今年の1月から9月の間、月平均の新規増加契約数だけでも約600万に達していました。中国全土の携帯電話の普及率は32.7%で、中でも、北京では一人で二台以上の携帯端末を持つ人も多く、106%となっています。
契約者数で世界一を誇る中国の携帯産業ですが、生産台数も昨年は3億8000万台にのぼり、全世界の携帯生産量の半分を占めています。先日、北京の繁華街・王府井の歩行者天国にある携帯端末の販売センターを訪れ、携帯市場の最前線の様子を聞いてきました。
王府井移動電話販売センターは、店舗面積が約100平米、月平均の販売台数が1000台余りで、売り上げは約150万元の店です。マネージャーの張平さんは、「昨年半ばから、リング・バック・トーン対応機能とカラーディスプレイの普及に伴い、ミドルクラスの機種の種類が豊富になった。今は、1000元ー2000元の機種が全体売り上げの5割を占めている」と紹介してくれました。一方、販売台数は増えているものの、単価が安くなったため、「儲けは一台あたり100元から50元にまで減少した」と愚痴をこぼしていました。
機能面では、中国の消費者は「ディスプレイの美しさ、カメラの画素数や、リングバックトーンの音質などの娯楽機能を重視している。MP3、MP4機能を搭載し、音楽や動画が楽しめ、パソコンとつないで作業できる機種に人気がある」と言います。
メーカーやブランドについては、「一番良く売れているのはノキア。その次は、モトローラ、サムスン、ソニーエリクソン」と披露し、一方、「中国産携帯は30%のシェアで安定している。昔は、消費者は海外の有名ブランドに拘っていた人が多かったが、最近、国産携帯端末の品質がレベルアップしたため、消費者の間で新しいイメージが確立できた。なんたって、コストパフォーマンスが一番の魅力だ」と述べました。
2008年、中国の携帯電話の契約者数は5億に膨らむと予想されています。
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