広州トヨタが中国市場に向けて開発、製造したミドルセダン・凱美瑞(日本名:カムリ)が今年6月17日、正式に発売され、市場で好調な売れ行きを見せました。
広州トヨタによりますと、10月31日まで、凱美瑞販売店を訪れた来店者数は百万人に達し、合計6万1000台が発注され、その内の30,086台がすでに納車されました。中国乗用車連席会の公表したデータでは、9月、凱美瑞の販売台数は7,852台で、中高グレードの乗用車月間販売ランキングで、3ヶ月連続で第三位となりました。なお、広東省では、単独車種の販売ランキングでトップの座を保っています。
広州トヨタの担当者は、「供給が需給に追いつかず、いかにタイムリーに納車するのかが、目下の一番の課題だ。当初、年内の販売目標を5~6万台と設定したが、今の様子では、目標は問題なく達成できる」と自信満々の意気込みを示しました。
84秒ごとに凱美瑞1台完成。これが今の広州トヨタのテンポですが、10月のツーシフト制の導入により、生産量がさらにアップすることが期待されています。月間生産台数は10月では8,561台、11月10000台、12月13,000台になり、来年の年間生産台数は10万台になる見込みです。
一方、買い手に関しては、これまでの顧客情報から見ると、30~45歳の企業経営者や高級管理職及び政府官僚が凱美瑞の主な買い手となっています。消費者の凱美瑞への評価は、「際立った個性がないが、均衡性が取れている」、「便利な操作性」、「ダイナミックでステータス感のある外観デザイン」、「快適な室内空間」などに集中しています。
トヨタ自動車は中国国内で以下の四工場で完成車を製造しています。第一汽車との合弁による天津工場(2000年、天津、従業員4600人、主要ブランド:VIOS、COLLOR、CROWN、REIZ)、成都工場(1998年、従業員949人、主要ブランド:COASTER、Land Cruiser、Prado)、長春工場(2005年、従業員410人、主要ブランド:Land Cruiser、Prius)、及び広州汽車との合弁による広州工場(2004年、758人、主要ブランド:CAMRY)です。(YAN)
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