遼寧省華錦石油化学コンスは、かつて原材料不足に悩まされ、営業成績が上らない問題に直面していました。
そこで、会社の指導者は、改革を通じて、会社を再編し、再生を目指そうと決心しました。
会社の指導者は、「会社の加速的な発展を促す」ことをこれからの改革の原則にすると決定しました。この基本原則に従って、2005年6月から、パートナーを探す作業を始め、半年にわたる企業誘致交渉を経て、最終的に中国兵器工業グループを会社の投資者に選びました。今年3月10日、双方は、協力協定契約書にサインしました。華錦石油化学コンスの李玉徳社長は、協力パートナーを選んだ理由について、「中国兵器工業グループを選んだ理由は、二つあります。一つは、資金を提供してくれることです。この資金を利用して、設備を更新し、生産規模を拡大し、新しい製品を開発して、製品の構造を調整することができます。もう一つは、原材料の不足の問題を解決してくれることです」と、語りました。
今年の春、中国兵器工業グループは15億元、日本円にして約375億円を投入して、華錦石油化学会社の63万トン規模のエチレンプロジェクトを発足させました。建設現場で、指揮をとる華錦石油化学会社の于国宏副社長は、「このプロジェクトが完成すると会社の年間収益は10億元、日本円にして150億円増える見込みです。準備はもう整っています。建設は32ヶ月かかり、すべてのプロジェクトは2008年10月に竣工します」を、述べました。
このプロジェクトと同時に、500万トン規模のエチレン原材料生産プロジェクトもスタートします。これで、原材料不足の問題も完全に解決されます。原材料から製品生産まで一連の流れ作業のラインができると、華錦石油化学コンスは、測りきれない程の発展ができるに間違いありません。
華錦石油化学会社は、融資のほかに生産調整や品質向上にも力を入れました。李玉徳社長は、「これまでは、技術的要素が少ない製品を生産していましたが、今回の改革を通じて、より付加価値の高い製品を開発しました。売れ行きが良くなり、利益も増えます。生産規模の拡大だけに頼っていけません。利潤を上げるために、技術的改革を行わなければなりません。規模拡大と技術開発を両立させなければなりません」と、強調しました。
二つのプロジェクトの実施によって年間数億元の利益が期待できます。会社の改革は、職員たちの意欲を高めました。これは、改革を行う前は、想像もできないことでした。職員の意欲が高まるとともに、生産効率も高くなっています。エチレン生産部門の月間生産額は、連続して記録を更新しました。職員の韓国操さんは、「今は、休日を利用して、勉強しています。インターネットや本でエチレン生産についての新しい技術を勉強します。そして、コンピューターと外国語も勉強します。新しいプロジェクトが開始されると、業界での競争力が強くなります。ですから、未来へ期待を持っているのです」と、話しました。
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