東部沿海地域にある江蘇省の無錫市では土地面積が狭く、街の発展を妨げていることに対して効果的な対策を講じています。今日のこの時間はこのことについてお伝えします。
土地資源が少なくなりつつある無錫市では、「企業を工業団地に集め、農業を大規模な農業企業に変え、農民を都市部に集中させる」という政策が実施されたことで、限られた土地を最大限に利用することを実現しようとしています。
こうした集約型の土地利用を通じて、無錫市は、全国の0.05%ぐらいの土地で、全国GDPの1.72%を実現しました。これは国家国土資源省から評価されています。
無錫市は人口が多いのに、一人当たりの耕地面積は江蘇省で一番少ない、3.4アールしかありません。土地不足の問題を緩和させるため、無錫市では集約型の土地利用の政策を打ち出しました。
無錫市の「リ園経済開発区」は面積がわずか2.5平方キロの小さい工業団地です。ここの土地の使用効率を高めるため、開発区では高層建物の建設を促しました。
これについて開発区管理委員会の責任者、袁錫興さんは「高層建物は二つの利点があります。一つは土地を節約できます。もう一つはコストを減らしたことです。この開発区では一平方キロ当たりの生産額は100億ドル以上に達します」と述べました。
「リ園開発区」では従来の一階や二階建ての工場は見られず、新しく11棟の5階建てができています。土地の利用率は大幅に向上し、一平方メートル当たりの生産額は8300元に達し、江蘇省で一位にランクされています。
恵山工業団地は、まとめていろんなサービスを提供するのが特徴です。団地の中には、従業員の宿舎や食堂が一箇所に集中しています。そして、団地に多数の電気鍍金(めっき)企業がありますが、すべての企業に環境保全を供給するセンターが設けられました。
これまでは企業がそれぞれ環境保全を行なっていましたが、統一した施設があったことで多くの土地が節約できました。
無錫市では多くの農家が都市部に集まるにつれ、農業生産の大規模化や拠点化が進んでいます。3300アールほどの土地を借りて食糧生産をしている王根発さんに話を聞きました。
王さんは「これまでは、130アールほどの耕地しかなく、一年の収入はわずか1万元でした。今年はこれほど広い土地を借たので、収入は数十万元に達すると予測しています」と述べました。
無錫市西渚鎮では耕地が散らばっていました。地元の責任者蒋徳栄さんは「耕地整理をしています。全部完成しますと、耕地面積は新たに1割ほど増えます。散らばった土地を一つにまとめて、効率を高めようとしています」と述べました。
村民が豊かなことで中国で知られる華西村は、土地の節約の模範です。小規模の工場や店を引越しさせて、耕地を整備して、集約的農業を行なっています。
農村部では人々はそれぞれ家を建てていましたが、いまは10数階の高層ビルが建てられて、農家の人々はその中に引越ししています。こうして土地を節約しているのです。
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