第1回「中国高校生ソニー訪日代表団」がこのほど、出発式を行いました。ソニー(中国)有限公司の高篠静雄会長は席上、北京、上海から来た20人の高等学校の生徒たちにソニーが開発した新製品??トウモロコシで作ったウォークマンを披露しました。「ウォークマンの父」と呼ばれる高篠静雄氏が、27年前に自らデザインした世界初のウォークマンに比べて、このウォークマンは、だいぶ軽くて環境にやさしいものになっています。
今年はソニー社が設立されて60周年、またソニー(中国)有限公司が設立されて10周年に当ります。これを機会に、ソニーはアメリカで10年間行ってきた「海外学生交流計画」を中国にも導入しました。環境保護は重要な社会貢献活動で、世界で最もホットな話題となっていることから、環境保護を第1回交流活動のテーマにしました。日本を訪問期間中、中国の若者たちはソニー本社を見学したり、ソニーの社員の家庭を訪問したりするほか、環境保護の活動にも参加します。高篠静雄会長は、「この独特な活動によってソニーが社会貢献活動に熱心に取組んでいることを示したい。2002年、ソニー開発部門の若者たちがトウモロコシを原材料として、プラスチック樹脂のウォークマンの開発に成功した。この材料はウォークマンの外側や一部の部品に使われ、将来廃棄処分の時やモデルチェンジされた後は、それを地下深くに埋めれば、分解されて無害の有機物質となる。いかなる汚染も発生しない」と述べました。
ソニーの製品と技術は多くの消費者によく知られています。現在、ソニーは「社会的責任」という考え方を会社運営の中に組み入れることに力を入れると同時に、教育、環境保護、文化芸術などの分野でも全世界で社会貢献活動を積極的に展開しています。ソニーはまだ会社の実力がそれほど大きくなっていない1950年代から、日本の小中学校の教育に対して援助をしてきました。そして、1996年ソニー(中国)有限公司を設立した後は、「中国に根付き、長期的に発展をさせる」という考え方が中国での発展理念となり、中国で社会貢献活動に投資することもソニーが中国社会に溶けいれる重要な要素となりました。これらの投資の中で、教育への投資が際立っています。
ここ10年の間、ソニー(中国)は中国の社会貢献活動に合わせて、数千万ドルを投資しました。今年もすでに5200万元を投資し、中国民政省と中国社会活動協会が共催している「2006年中国慈善活動ランキング」のトップに立ちました。現在、ソニーは中国で整った教育活動システムを作りました。その活動は体験型サイエンス・ミュージアム(Sony Exploration Science)、「ソニー愛の教育支援プロジェクト」、「大学生電子デザイン・コンクール」から、「ソニー奨学金」まで拡がり、小学校から大学までの各レベルの教育に及んでいます。
高篠静雄会長は、「ソニー(中国)有限公司は設立して10年、教育、環境保護、文化、芸術の交流などの公益分野で投資することに力を尽くしてきた。教育及び青少年社会貢献活動はずっとわれわれの重点事業である。これらの活動を持続的に推進し、これらの社会貢献活動を通じて、中国の社会のためにしかるべき責任と義務を果たしたい」と述べています。(つづく)
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