このほど、日立、松下、フィリップス、サムスン、ハイアール、ハイセンなど中国国内外の主要カラーテレビメーカーの関係者が北京で、近いうちにCRTカラーテレビ市場から撤退する意向を明らかにしました。
CRTテレビというのは、伝統的なブラウン管テレビのことです。今、液晶ボードとプラズマボードが急速に発展し、薄型テレビのコストが急速に低下しました。CRT カラーテレビはコスト面での優位性を失ったため、遅くとも来年の10月1日までには、中国の大手家電チェーン店の売り場から姿が消えると業界の関係者が見ています。
中国でのテレビの市場競争はかなり激しいものですね。今、電気専門店でのテレビ売り場では、一色液晶やブラズマの薄型テレビしか置いていない店もありますよね。CRTテレビからの撤退は、遅かれ早かれ時間の問題だと思っていました。
このほど、中国国務院発展研究センターは『2006年中国都市部消費者の薄型テレビに対するニーズに関する報告書』を発表しました。それによりますと、今年上半期、中国では、薄型テレビの販売台数は212万1千台に達し、昨年の年間販売台数を上回ったということです。また、今年下半期の販売の伸びはさらに加速すると予測しています。
技術の発展による商品のモデルチェンジ、メーカーは大変ですが、消費者にとっては有難いことです。(劉叡琳)
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