8月1日から、中国では、薬品、医療器械、それに豊胸やダイエット、それに身長を伸ばすための商品、という5種類についてテレビの通販番組が放送禁止になりました。
中国では、テレビ通販番組は1990年代から始まっています。1992年、中国南方の珠江テレビ局が中国初のテレビ通販番組を放送しました。そして、1995年、国内初めてのテレビ通販会社ーー北京テレビBTVテレビ通販が設立されました。僅か数年間で、テレビ通販番組を放送するテレビ局は400にものぼり、売上高は数十億元に達したということです。
特に夜は、テレビのチャンネルを変える度に、通販番組を見かけます。でも、テレビの通販番組は、どうも製品の効果を大げさに宣伝するイメージがあります。中国消費者協会の「全国クレーム状況分析報告」によりますと、ここ数年、消費者が訴える項目の中で、テレビ通販が最も多いということです。こうしたことから消費者の合法的権益を保護し、誤った情報を放送することを防ぐため、国家ラジオ・映画・テレビ総局はこのほど、薬品、医療器械、豊胸手術、ダイエット、身長増長という5種類のテレビ通販を禁止することになったのです。この放送禁止令によって、テレビ通販がさらに整備され、通販市場の健全化が実現すると良いです。
韓国や日本などの先進国では、テレビ通販の売上高は小売業の売上総額の10%以上を占めていますが、中国広告協会テレビ委員会の統計によりますと、2005年、中国の小売業の売上総額は6兆元で、テレビ通販の売上高は僅か市場シェアの0.1%だったということです。中国テレビ通販の発展には、まだまだ時間がかかりそうですね。(劉叡琳)
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