天津名物として知られる肉まん「狗不理」の日本での商標権をめぐる問題が、このほど実質的な解決にこぎつけました。天津の狗不理集団は21日明らかにしたところによりますと、日本で12年前に「狗不理」の商標を登録していたダイエーは、すでに同商標を自ら放棄しており、狗不理側は日本で同商標の新規登録手続きを完了しています。
同案件で狗不理側の代理を務めた天金商標事務所の米阿前所長によりますと、日本の法律規定では、ダイエーが登録した同商標の有効期間は2005年7月31日まででしたが、ダイエー側は延長手続きを行わず、自主的に同商標を放棄した形となりました。一方、狗不理側が行った登録申請は、すでに経済産業省特許庁の審査を通過し、証明書の発行待ちの段階ということです。
狗不理集団の前身である「天津狗不理包子飲食集団公司」は1980年代、ダイエーとの協力により、日本に「狗不理」の支店を開設しました。しかし日本での商標登録が行われていなかったことから、後にダイエーが1993年、同商標を無断のまま自社名義で同商標を登録しました。この行為が人々の反発を呼んだことから、ダイエーは同商標を無条件で狗不理側に譲渡することを提案していました。一方、商標の譲渡を受けることはダイエーを本来の商標所有者と認めることになるとして、狗不理側が同提案を拒否しました。ダイエーによる自主的な商標の登録抹消と、狗不理による商標の新規登録という形での決着を求めました。しかし、ダイエーはこれを拒否していました。 (「人民網日本語版」より)
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