
12年間の沈黙の後、上海石油取引所が新たに営業を始めることになりました。中国石油、中国石油化学工業、中国海洋石油、中国中化集団、上海久聯集団が共同で出資を行ったもので、8月18日、正式に開業し、燃料油の現物取引を扱います。
元の上海石油取引所は1993年開業し、取引品目は原油、ガソリン、燃料油などに及び、総取引量は一時、全国石油先物市場の70%を占めていました。しかし、開業からわずか1年後に、投機的なバブル現象が現われたことを理由に閉鎖されました。
新たに創設された上海石油取引所は、現物取引だけを行い、取引品目は180CST燃料油、380CST燃料油とシンガポール産で中国の基準に合致した180CST燃料油の三種類の燃料油に限っています。
注目されるのは、今回、中国の四大石油企業が共に、上海石油取引所の株主とったことです。上海久聯集団のほかに、株主となった中国石油国際事業有限公司、中国石化販売有限公司、中国海洋石油化工輸出入有限公司、中化国際石油公司などはそれぞれ、中国の四大石油企業、即ち中国石油、中国石油化学工業、中国海洋石油、中国中化集団の傘下の石油取引を専門的に扱う子会社です。
上海石油取引所の陳振平社長は、「同取引所は各石油企業に、国際市場ルールを熟知してもらうための取引の場所を提供するものだ。まず燃料油の取引を行うのは、国家が燃料油の価格を自由化したからだ。また、国家がガソリン、原油などの価格も自由化した場合は、上海石油取引所としては条件が整った時に、順次に天然ガス、精製油、原油などの現物取引の品目を加えることになるだろう」と述べました。
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