天津経済技術開発区濱海新区は、中国北方と渤海湾地域の経済発展を推進させるため、全面的に開放する経済都市とハイテクプロジェクト産業基地を目指しています。この目標を実現させるには、知識と人材が必要です。教育機関が集中している天津南開区は濱海新区の発展に知的支持を与えています。
南開区は天津市の中心にあり、長い間、内外との協力を幅広く行い、科学技術やサービス産業を大く発展させ、総合的な経済的実力を持っています。南開区は、天津の重要な文化教育区で、南開大学や天津大学など16校の大学があり、在校生数は天津市にある大学の在校生総数の50%以上を占めています。このほか、中国科学院と中国工程院の19人の研究者が、南開区に居住し、研究しています。中国科学院と中国工程院の研究者は中国科学技術と工程分野の最高レベルの代表です。天津市南開区役所の佘清文区長は「いろんな人との協力によって、南開区は濱開新区に知的支持とサービスを十分に提供するでしょう。濱海新区は、近代化された製造基地と科学技術研究成果を普及する基地に建設するため、産業の配置構造を改善しました。南開区は科学技術人材と科学教育資源が集中し、濱海新区の開発と開放に幅広い協力分野を提供しています」と述べました。
知的資源を十分に利用する面で、南開区の大学と科学研究機関は濱海新区で、研究機関と工業パークを設け、自らの優位性を利用して、濱海新区との協力を促し、企業と大学、科学研究機関間の交流と技術譲渡を促し、企業の技術刷新能力を高めています。これについて、国家発展開発委員会経済研究所の常修沢教授は「濱海新区の発展および、その必要性から言えば、伝統的な商業貿易流通業を引き続き発展させるほか、南開区にある大学と科学研究機関を利用して、工業の開発と設計を行うこともできます」と述べました。
これだけではなく、専門家は、資源の優位的地位を発揮し、資源共有のメカニズムを確立し、濱海新区と共に中国北方の経済中心地を建設し、渤海湾地域発展の中でより大きな役割を果たすべきだと南開区に提案しました。これについて国務開発センターの研究員李泊渓さんは「濱海新区に付属する産業の拡大によって、天津市の関連産業の構造調整や、新しい企業の発展が促されていますが、南開区の技術開発と戦略的調整は濱海新区の発展に繋がっています」と述べました。
また、濱海新区保税区の責任者尉永久さん、「南開区と濱海新区の科学技術の優位性と濱海新区政策の優位性は、南開区の科学研究成果の普及に良好な機会を提供しました。一方、南開区も双方の協力によって、利益を受け、科学技術型都市への発展速度が速められています」と述べました。
濱海新区の開発と開放を速めることは、南開区の発展を速め、更に、天津全体の発展を促し、天津を近代化した港町と中国北方の経済中心地に建設していくでしよう。濱海新区の今後の発展について、中国科学院経済研究所の劉樹成所長は「1980年代から2000年の初めにかけて、東部地域を優先的に発展させ、西部大開発を推進し、東北地域の古い工業基地を振興させる戦略が形成されました。こうした情況の下で、国務院は濱海新区の開発開放を提出しました。新しい歴史情況の下で、濱海新区は独自のブランド品を開発し、世界市場に進出することができるでしょう」と述べました。
現在、南開区は濱海新区と多項目の協力協定に調印しました。南開区は自己の優位性を十分に発揮させ、濱海新区と全面的かつ、実質な協力を行い、共同発展を推進し、地域経済協力発展の新しい枠組を構築していくことに努めています。
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