天津濱海新区経済技術開発区は濱海新区の核心地帯にあり、長い間、産業構造の調整や、循環経済の発展、環境に優しい生態都市の建設で大きな成果を収めました。2004年、中央政府は国家生態工業テストパークを建設するという濱海新区経済技術開発区からの申請を許可し、濱海新区経済技術開発区は国家生態工業テストパークとなりました。

　区域内の循環経済の発展と資源の合理的な利用を積極的に推進することは、濱海新区開発区の基本的な原則です。建設当初から、エネルギーの消費が少なく、汚染が少ないプロジェクトの導入を重視したほか、ざまざまな優遇政策を制定し、企業のエネルギー節約を奨励しています。そして、環境保護の宣伝と教育を通じて、人々の環境保護意識を向上させています。これについて、天津開発区管理員会の崔広志副主任は「環境保護は経済発展におけるもっとも重視すべき問題だ。環境保護活動は現在だけではなく、将来にもかかわる大きな事柄です。これまで、多くの国は最初は汚染され、後にそれを処理する工業の発展の道を歩んだため、巨大な代価を払いました。われわれは対外開放区域として、環境保護を更に重視すべきです。経済発展の中で、新しい型の工業化の道を堅持し、環境保全を重視し、持続可能な発展の道を歩むべきです」と述べました。

　濱海新区開発区は生態を重視した工業の発展を『グリーン企業の招致』と言っています。簡単に言えば、政府の政策の面で、汚染がひどく、エネルギーの消費が高く、リスクが多い企業の区域への進出を厳格に制限することです。そして、開発区の現状に基づいて、電子通信、機械製造、バイオ医薬、食品加工の4大産業の下請け産業と資源の循環利用のできる企業を導入する方針です。これについて、開発区園林緑化公司の張清副社長は「われわれは、産業の中でできた廃棄物、例えば、樹木から切った枝を粉砕して、発酵させ、肥料に作ります。こうして、循環利用ができます」と話しました。

　濱海新区開発区は、住民の環境保護意識の向上も重視しています。開発区環境保護局はさまざまな方式を通じて、環境についての宣伝と教育活動を行っています。毎年、6月5日の世界環境デーを迎えるにあたって、開発区では、大型環境保護活動を行います。その目的はグリーン生活に対する人々の憧れと追求を呼び起こすことにあります。これについて、地元の住民曽力さんは「誰でも、環境保護と資源の再利用を重視すべきです。こうして、私たちの生活環境はより清潔になるでしょう」と話しました。

　環境保護の面で、濱海新区は良好な基盤をつくりました。政府の方針、企業の参加、市民意識の向上は開発区の今後の持続可能な発展に、強固な基盤を築きあげました。

　濱海新区開発区環境保護局の呉国華局長は記者に今後の青写真を描いて、「今後、資源の利用率を向上させ、産業構造の改善を通じて、電子通信や、バイオ製薬、自動車製造、食品加工など主要産業の技術レベルを高め、廃棄物の減少と区域環境の改善を一段と推進させて行きます」と語りました。

　呉国華局長はまた「まず、循環経済の理念を開発区の経済発展計画を制定する指導的思想にするべきです。そして、公害を出さないグリーン企業の誘致を堅持することです。また、資源の節約、と総合利用を進めることです。更に、クリーン生産を奨励することです。最後には、国際協力を強化し、国際的先進技術と経験を導入することです」と語りました。