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(一)「居眠り息子のおかげ」
   2008-10-07 16:27:32    cri

 今晩は、ご機嫌いかがでしょうか?林涛です。

 みなさんは北京の豚肉料理「醤肘子」(ジャンゾーズ)をご存知でしょうか?これは、豚の腿肉(ももにく)に、いろいろと味や色をつけ、とろ火で長時間煮込んだものです。 表面はつややかで噛むとと柔らかく、味がよくしみており、見た目はコッテリしていますが、あっさり食べられ、美味しいですよ。もう200年の歴史があるといいます。特に北京の老舗「天福号」の「醤肘子」は昔から有名です。

 で、この時間はこの「醤肘子」にまつわるお話と、昔の笑い話を二つご紹介しましょう。

 最初は「醤肘子」のお話です。題して「居眠り息子のおかげ」(天福号醤油肘子)

 「居眠り息子のおかげ」

 ときは、清の乾隆三年。山東から都に来た劉さんが、西単にある鳥居の近くに肉屋を開いた。劉さんは新鮮な肉を仕入れ、それをほかの店よりもいくらか安く売っていたので、商いはまあまあだった。そのご、山西から知り合いの秦さんが来たので、煮込み肉が得意だというこの秦さんと手を組み、生肉を売りながら、煮込み肉をも売り出した。店は繁盛し、「天福号」という名をつけた。ところが数年後に、秦さんがふるさとに帰らなくてはならないことになったので、劉さんは一人で店をやるしかなかった。そこで劉さんは秦さんに教えてもらい肉の煮込みだけを作る店にした、

 この劉さんは妻と息子の三人暮らし。妻は家事以外に店を手伝うものの、忙しいので息子に手伝わせた。息子はこれまで家計がよかったので、あまり店の手伝いをせずに塾に通っていたせいか、頭がよく、物覚えもよかったものの、力仕事はできない。肉の仕入れは疲れる、肉を切るのも大変だとと駄々をこね、字を習っているものの、勘定は面倒くさいといって嫌がった。怒った劉さんが息子を痛めつけようとしたが、妻がかばうのでどうしようもない。仕方なく、夜に肉を煮すぎないよう見張る仕事を息子にさせることにした。

中国昔話
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