中国は多民族国家で、確認されている民族は56で、うち漢族の人口が一番多く、全国総人口の90%以上を占めており、他の55の民族は人口が少ないので、少数民族と呼ばれています。各民族の歴史は古く、長期にわたる変遷を経て、多くの支族に分かれ、族称が多く、1949年新中国が成立するまで、中国には、どれだけの民族があるのかはっきりしませんでした。
55の少数民族の確認は、およそ30年かけました。1950年からの10年余り、中国政府は、数万人の民族研究者、関係者を組織して、少数民族の社会、歴史、経済、風俗習慣、言語、文字、宗教信仰などについて大がかりな調査を行いました。1953年の第1回全国人口調査の時に登録された民族の名称は400余りありました。研究者たちは、それぞれの民族の族称、起源、分布地区、言語、文字、経済、社会、歴史などについて総合調査と分析、研究を経て、1954年、全国で38の民族、1964年さらに15の民族が確認され、1965年にローバ族、1979年にジノ族が単一民俗として認められました。これで55の少数民族の識別作業が完成されました。
中国では、個人の民族出身は、父親または母親の民族出身によって決まります。異なる民族公民が結婚して生んだ子供、または他の民族からもらった養子の民族出身は満18歳になる前に両親または義父母が決め、満18歳になった場合は本人が決め、満20歳になってからは民族出身は変えられません。
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