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京(ジン)族と「哈祭」
   2008-06-06 10:53:26    cri

 京(ジン)族は、16世紀にベトナムから中国に入って来た民族で、中国の55の少数民族の中で海辺に住む唯一の少数民族です。人口は、2万2517人です(2000年第五回全国人口調査より)。主に広西チワン族自治区の山心、万尾、巫頭という三つの島に居住しています。

 京族は、ベトナム語とほぼ同じの京語を使用しています。多くは広東語を話せます。自民族の文字を持たず、漢字を使っています。

 漁業を主とし、塩業、農耕にも従事していましたが、現在は、国境貿易、水産養殖、観光業、海洋物加工などに従事しています。

 唱歌、竹竿踊り、一本の弦しかない楽器「独弦琴」は、京族文化の「三つの真珠」とされています。

 京族の人々は祖先を崇拝し、信奉する神様の多くは海と関係があります。

 京族の最も盛大な祭りは、「哈(ハ)祭」です。万尾島と巫頭島では、毎年旧暦の6月10日、山心島では、旧暦の8月10日に行われます。

 「哈祭」の祭祀行事は3ー5日も続きます。 最初の日には最も盛大な「神を迎える」儀式が催されます。まず主祭者が人々を率いて神々と先祖の位牌を迎え入れ、神様と先祖にお酒と供え物をささげます。その時、ピンクの絹織物の長い服に黒色の長いズボンという姿の、頭にスミレ色のヘア・バンドを縛りつけた少女4人が太鼓のリズムに合わせて踊り出します。神々にお酒を勧める「お酒をささげる踊り」などです。神々への敬愛と崇敬の気持ちを表します。

 その後に踊るのは、「茶を摘み、巻き貝を手探りでさがす踊り」など労働の喜びを表わす踊りや、「模様入りのげたを交互に歌う」という結婚相手を求める踊りなどです。

 初日に続き、「哈祭」期間中、毎日のように踊りの披露があります。例えば、何人かのピンクの絹織物の長い服をまとった女性が演じる「ランプ踊り」がその一つです。女性たちはそれぞれ小さな皿の中に立って燃えているろうそくを頭の上に載せたり、掌の上に載せたりして、太鼓と楽器の伴奏の下で、神々の位牌が供えられている机の前を往復するようにして踊ります。踊りの動作は両腕と手の首に集中し、上半身はまっすぐで、両膝がやや曲がり、軽快なステップは腕の上のランプは踊りの動作に伴ってしきりに回り、とても美しいです。

 数日にわたる「哈祭」の最後は、人々は「諸神様」を見送る「棒を舞わせる」という踊りを踊ります。大きな木製の太鼓の低くて重みのある響きを耳にして、人々は村の大樹の下に集まり、白い服をまとい、紫のヘア・バンドを縛りつける少女が、両手でリボンを巻き付けた「棒」を持って太鼓の音に合わせて踊ります。少女たちは小さなステップを踏んで、両手が長さ約40センチの「棒」を体の上下、前後に動かし、同じ動作を東南西北の四方向に向かってそれぞれ1回やり、それによって各方向の悪魔を追い払い、神々と先祖のために道を切り開き、見送ることを示します。木製の太鼓のリズムの変化に伴って、踊りのテンポもますます速くなり、最後に少女たちは「棒」を後ろへ遠く投げ出します。その時、人々は前に駆け寄って空から落ちてくる「棒」を奪い取ります。この魔除けの「棒」を手にすれば、この年はすべての災いと疫病から免れることができ、すべての願いがかなうことができるということです

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