旧正月・春節を控え、北京放送でも様々な交歓会が開かれています。その中に、北京放送の労働組合が主催した「少数民族交歓会」というのもありました。
1月29日、放送局の少数民族スタッフ、各部門の労働組合の責任者ら200人余りが放送局から東へ2キロ余り離れた玉泉路というところのレストランで新年を祝いました。
放送局には、漢民族以外の10の少数民族140人余りのスタッフがいます。北は蒙古族、朝鮮族、満族、回(ホイ)族、ウィグル族と錫伯(シボ)族、それに、南の苗(ミャオ)族、シェー族、壮(チワン)族、白(ペー)族です(ちなみに全国では55の少数民族があります)。(左の写真:朝鮮語部のスタッフ)
少数民族の集いは、この十年で、何回か行われたそうですが、入局して15年目の私は、今回、初めて参加しました。午前中11時25分、放送局の前に、大型バス3台が停まっていました。それに乗って、東に向かいました。このレストランは、この日、北京放送の貸し切りです。中に入ると、大きな丸テーブルがずらりと並んでいました。テーブルごとに、名前が書かれた札が置かれています。「朝鮮族席」、「壮族席」などがありますが、シェー族である私の席がどこか、なかなか見つかりません。私が困っていると、係員の方が、放送局の「少数民族の中の少数民族」ともいえる白族の女性と私をメーンテーブルに案内してくれました。副局長、総編集長など、局のお歴々と同席で、気を使い、ちょっと疲れました(笑)
交歓会は、食事をしながら、出し物が披露されたり、プレゼントの当たる抽選会があったりと内容豊富でした。シェー族の男性、藍さんは、チワン族の女性とタイ族の踊りを見せてくれました。裸足のため、見た目は寒そうでしたが、南の風情が十分に伝わってきます。
また朝鮮族と蒙古族の皆さんも、歌と踊りが上手で、人数も多く、とても目立ちました。鮮やかな民族衣装を身にまとった朝鮮族の女性は「チャングムの誓い」のテーマ曲を熱唱した後、もっとにぎやかな民謡を歌い始め、同じ朝鮮族の男性二人は、ステージに上がり、踊りだしました。会場の雰囲気は、この頃からクライマックスを迎えました。
蒙古族の人たちは、この日、とてもラッキーで、プレゼントの抽選に当たった人がとても多かったです。特別賞を獲得した人は、歌を歌うことが求められました。伴奏はなかったのですが、とても美しい民謡を歌ってくれました。そのうちの一人、フチトゥさんという若者は、先週の日曜、私が属している第一アジアセンターの活動に参加したとき、仕事の話をいろいろ聞かせました。蒙古語部のホームページは、先月のアクセス数は、なんと290万以上で、スタッフの写真がページに載っているため、モンゴルに行ったら、多くの人が顔を覚えていてくれた・・なんていう話です。
蒙古語部のスタッフ:フチトゥさん(左)ウトゥナセンさん(右)
この交歓会の場を通して、また大勢の友人が出来ました。少数民族だけが集う新年会・・・にぎやかで華やかな宴(うたげ)が想像できませんか?(文:藍暁芹)
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